2012 Fiscal Year Research-status Report
言語力育成のための小学校国語科と外国語活動を連携させる新しい教育方法の研究
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24520718
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi Toho University |
Principal Investigator |
西崎 有多子 愛知東邦大学, 人間学部, 准教授 (80259340)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アメリカ合衆国 |
Research Abstract |
平成24年度の具体的な研究成果として、『東邦学誌』へ次の3本の論文を投稿した。平成24年6月に「小学校外国語活動におけるオリジナル劇の可能性―新教材”Hi, friends!”より「桃太郎」を使って―」、同12月に「小学校外国語活動における「桃太郎」を使った授業展開―英語劇化への過程と民話としての側面―」、平成25年6月発刊予定(投稿済み)に「外国語活動 における小学校国語教科書の活用と“Hi, friends! 2” Lesson 7 の指導」。 学会発表は、次の2回行った。平成24年7月小学校英語教育学会千葉大会にて「小学校外国語活動におけるオリジナル劇の可能性―新教材”Hi, friends!”より「桃太郎」を使って―」、同9月に日本児童英語教育学会にて「“Hi, friends!”における「桃太郎」を使ったオリジナル劇の指導」。 いずれの論文・学会発表も主に文部科学省発行の外国語活動のテキストである"Hi, friends 2" Lesson7" We are good friends." における桃太郎のオリジナル劇づくりと民話としての桃太郎について、オリジナル劇化についての意義と期待される効果、具体的な指導と授業展開方法の提案、民話としての桃太郎とその活用について研究し、すべて単独で論文執筆ならびに学会発表を行った。日本の民話である桃太郎を国語科としてより深く理解し、その中から子どもが自分の表現したい内容を外国語活動において英語で表現する、劇という舞台で伝える力を身につけていくために、国語科とどのように関連させてよりよい効果を上げることができるかその可能性について学級担任がその垣根を越えて両者を関連づけながら指導する際の留意点についても述べた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
外国語活動の内容と国語科の接点の一つとして、テキストにある桃太郎と国語科の内容である民話、その一つでもある桃太郎を関連づけて教育現場で活用する方法についての研究ができた。国語科の内容としてより深い理解した上で、子どもたちが自ら選んで伝えたい内容を英語のセリフとして表現する体験を通して、伝えたいことが伝わる達成感を持ち、国語と英語の両方で表現する意義を実感できることを目途とした。
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Strategy for Future Research Activity |
子どもにとっての、ことばとしての英語と国語の興味深い発見に結び付けることができる内容について、研究を深めていきたい。例えば、わかりやすい例としての外来語など、子どもが身近に使ったり感じたりできる題材を用いて、気づきを促進し、ことばとしての考察を国語と英語の両面から深めることに貢献できる指導や授業展開について研究を深化させていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学会発表、研究授業への参加、先進校訪問等のための旅費、関連図書の購入、研究協力者との懇談のための費用、小学校教員からの聞き取りに伴う費用等に使用する。
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Research Products
(5 results)