2013 Fiscal Year Research-status Report
言語力育成のための小学校国語科と外国語活動を連携させる新しい教育方法の研究
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24520718
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Research Institution | Aichi Toho University |
Principal Investigator |
西崎 有多子 愛知東邦大学, 人間学部, 准教授 (80259340)
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Keywords | 外国語活動と国語 / 外来語 / 西洋文化流入と日本語 / ことばへの気付き |
Research Abstract |
平成25年度の具体的な研究成果として、論文は単独で次の3本を投稿した。『東邦学誌』へ以下の2本。平成25年6月発刊の「外国語活動における小学校国語教科書の活用と"Hi, friends! 2" Lesson 7の指導」『東邦学誌』第42巻第1号、同年12月発刊の「外来語を使って「外国語活動」と「国語」を連携させる授業を創る」『東邦学誌』第42巻第2号。他に平成26年3月発刊の「外来語を用いて「国語」と「外国語活動」をつなぐ~ことばへの気付きと考察へと導く試案~」。その他として『平成25年度国際理解同好会研究集録第17号』名古屋市国際理解同好会。著書は、平成26年3月発刊、共著『ならぬことはならぬ-江戸時代後期の教育を中心として-』唯学書房刊の中で「第5章 江戸時代末期からの西洋文化流入と日本語における受容」を分担執筆。学会発表は、単独で次の2回行った。平成25年7月、第13回小学校英語教育学会沖縄大会(琉球大学)にて「外国語活動と国語科を連携させる教育の可能性~外国語活動と国語に共通することばの教材としての外来語を使って~」、同年10月、第21回日本児童英語教育学会九州沖縄支部研究大会(久留米大学 福岡サテライト)にて「外来語を使って「外国語活動」と「国語」を連携させる授業を創る-児童の気付きとことばへの考察を促す教材としての外来語-」。 今年度は、子どもにとっての英語と国語の身近な接点である外来語を今までの扱い方とは異なった視点で授業を展開することの意義とその具体例を挙げることにより、外国語活動と国語を連携させる方法の一つとして提案できた。外来語に加えて、現代のカタカナ語の濫用と江戸時代末期の西洋文化流入時の日本語における対応を研究することにより、新しい文化に出会ったときのことばの変化についても研究した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
外国語活動と国語を連携させて、児童のことばへの興味・関心を高めるために、英語と国語の身近な接点である外来語についての、今までとは別の角度からのより積極的な活用ならびに江戸時代から現代に至る新しい文化の流入に対する日本語の対応について研究し、指導に生かす視点等について試案を示すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
外来語・和製英語・混種語からなるカタカナ語、和製漢語、中国語における外来語の扱い等の語彙面に加えて、今後は文法面から英語と国語の違いや共通点にも注目し、児童がより興味を持ち、ことばの面白さを感じることのできる視点ならびに指導上の試案を示し、それらをまとめていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予定していた出張がキャンセルになったため、旅費で未使用分が発生したため。 H26年度の出張旅費として使用する予定。
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Research Products
(6 results)