2013 Fiscal Year Research-status Report
20世紀前期の帝国日本における実学実践と教養主義をめぐる文化研究
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24520746
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
阿部 安成 滋賀大学, 経済学部, 教授 (10272775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 利奈 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (00402701)
長 志珠絵 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (30271399)
杉 岳志 一橋大学, 附属図書館, 助手 (40456306)
江竜 美子 滋賀大学, 経済学部, 助手 (50242970)
坂野 鉄也 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (90514620)
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Keywords | 高等商業学校 / 帝国日本 / 実学教育 |
Research Abstract |
今年度は、大阪大学アーカイブズ、長崎大学経済学部東南アジア研究所、長崎県立長崎図書館、横浜国立大学附属図書館、和歌山市民図書館移民資料室、和歌山大学経済学部、同大学附属図書館、同大学紀州経済史文化史研究所、滋賀大学経済経営研究所、一橋大学附属図書館等で史料の調査と整理をおこない、11月には関係研究者等が参集してワークショップを開催した。 これらの作業をとおして、以下の実績をあげた。 (1)高等商業学校史料の目録を作成しつつあり(彦根高等商業学校生徒執筆論文目録、長崎高等商業学校戦後初期学校文書目録)、同史料の整理を促進した。 (2)高等商業学校史料を、それを所蔵する学部における大学史あるいは自校史教育に位置づけるため、報告と企画展示(共催)をおこなった(2013年7月25日開催第2回全国大学史資料協議会西日本部会研究会報告、2013年10月21日~同年11月23日開催平成25年度企画展/滋賀大学経済学部創立90周年記念「彦根高商の日々/聞け黙々として語る史書」)。 (3)高等商業学校研究を20世紀初頭版グローバリゼイションという枠組みでとらえるための研究報告をおこなった(杉岳志「目録にみる東京高等商業学校の蔵書の特徴」2013年8月20日開催第16回日韓歴史共同研究シンポジウム、同「高商生の東北アジア調査」2013年12月14日開催第23回近現代東北アジア地域史研究会大会、坂野鉄也「戦前期高等商業学校における第二外国語教育:スペイン語を事例として」2013年11月30日開催第9回京都言語教育研究会)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)高等商業学校における教育と調査を大枠の課題として、それぞれの研究を引き続き進めた。 (2)研究会や企画展示の開催をとおして、研究者間での議論を深め、また一般の人びとへの史料展示や情報発信もおこなった。 (3)調査研究活動の成果としてのペーパーをWEBをとおして広く発信した(参照http://www.biwako.shiga-u.ac.jp/eml/WP/index.htm)。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き高等商業学校史料の調査と整備を進め、それらをふまえた高等商業学校研究の論点と方向性を提示してゆく。2014年度は本研究の最終年度となるためこれまでの史料調査の成果を目録をとおして発信し、また調査研究のまとめとなるシンポジウムの開催、または論集の刊行を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究代表者、同分担者、同協力者の各本務校での公務による。 2014年度は最終年度であるため、いっそうの調査、整理の費用に活用する計画である。
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Research Products
(15 results)