2013 Fiscal Year Research-status Report
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24520748
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
武田 佐知子 大阪大学, 文学研究科, 教授 (00181412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真鍋 昌賢 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (50346152)
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Keywords | 異性装 / 比較文化史 / 服飾 / トランスジェンダー / タイ |
Research Abstract |
計五回の報告会を行った。 2013年5月15日(水) 小橋玲治(甲南高等学校非常勤)「「三重の変身」における異性装の意味―河竹黙阿弥『女書生』(1877年)―」、2013年7月3日(水) 中尾薫(大阪大学)「能の異性装をめぐって」、2013年7月24日(水) 百々徹(神戸ファッション美術館学芸員)「着衣と身体 〈身体図式〉と〈型〉の観点から」、2013年10月9日(水) 押山美知子(専修大学非常勤)「少女マンガの男装キャラクターにおける身体表象―男装と女性身体の関係について」、2014年2月6日(木) 平松秀樹(大阪大学、チュラーロンコーン大学非常勤)「タイの異性装とジェンダー―文学・映画から考える」 また、2013年9月13~18日の日程で、研究協力者含め計七名でタイに渡航した。 14日 講演会Dressing Japan(チェンマイ大学)、15日 少数民族の衣装調査、16日 大阪大学ミニ講演会“女の服、男の服:古代史から見えるもの”(大阪大学バンコク教育センター)当地の学生や在住の日本人も交え、活発な議論がなされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の研究実施計画として「異性装の実施調査のために全研究者の中から一部の者は異性装の盛んなタイへと派遣し、現地での研究会も行う」としたように、タイでの調査や研究集会を行った。また、歌舞伎や能、漫画など、前年度には扱わなかった分野における異性装のあり様について活発な議論を交えることが出来、一定の成果を得たと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である次年度も数度の研究会を開催する予定であるが、研究協力者であった柿田肇氏が昨年亡くなり、今年度の研究会として一度は彼の研究を振り返る会を開催する予定である。最終的に、これまでに培って得た知見は報告書としてまとめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年行ったタイでの調査及び研究集会には本来もう一人参加の予定であったが、病を得て六月に急逝した。そのため、申請分のうち「旅費」を予定通りに使用できなかった。 研究会のゲストスピーカーへの謝金並びに旅費や人件費、また、最終年度であるため報告書の作成費用として使用する予定である。
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Research Products
(6 results)