2012 Fiscal Year Research-status Report
国体と仏教-日本近代史における仏教の再定位に向けて
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24520758
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山口 輝臣 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (20314974)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国体 / 真宗 / 日蓮 / 島地黙雷 |
Research Abstract |
主たる研究対象の一人である島地黙雷について、かれと縁のある寺院などを訪問し、関連する史料調査を行った。その結果、かれが生家に宛てた書簡など、貴重な史料の存在を知るkことができた。またより広く国体と仏教というテーマに関わる図書および定期刊行物の収集を、大正・昭和期を中心に行った。なお、従来から国体との関連が深いとされてきた日蓮宗から着手した。 そうして集めた史料を分析した成果として、前者に関しては、評伝のスタイルをとった小著『島地黙雷-「政教分離」をもたらした僧侶』(山川出版社、2013年)を刊行した。また後者に関しては、「天皇と日蓮-大正11年の立正大師号宣下をめぐって」(『日本歴史』770、2012年)という短い論文で、その一端を公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
島地黙雷に関わる史料収集を行い、その分析に基づく評伝を執筆するところまでを年度内に終わらせる予定だったが、年度内の刊行に漕ぎ着けた点は、計画以上の進展であった。ただし期間中に在外研究を行ったこともあり、評伝の準備として行う予定だった学会報告を割愛した点、および大正・昭和期の史料収集に十分な時間を割けなかった点は、計画とは異なった。以上を総括し、おおむね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
年度の後半に在外研究期間が入った関係もあって、日本国内での史料調査に割ける時間が限られ、ために調査旅費の使用が制限された。この点を踏まえつつ、それ以外はこれまで通りに推進していく。すなわち次年度に関しては、大正・昭和期の史料収集とその分析を中心に進め、最終年度に関しては、本年度と次年度の成果をもとに、単著を執筆する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主たる作業は、里見岸雄関連史料の収集・分析となる。本年度できなかった分を含めて史料調査を都合4度行い、そのために旅費を使用する。また里見岸雄の膨大な書籍のうち、本学で所蔵していない分については、費用面を考慮し、図書費にて購入することにする。このほか、本年度の成果を国際学会にて発表するための旅費も計上している。
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Research Products
(2 results)