2014 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀蝦夷地における和人・アイヌの接触・交流に関する研究―北海道有珠郡の歴史-
Project/Area Number |
24520775
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
檜皮 瑞樹 早稲田大学, 付置研究所, 助教 (00454124)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久留島 浩 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30161772)
伊達 元成 伊達市噴火湾文化研究所, その他部局等, 研究員 (70620897)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | アイヌ / 移住和人 / 亘理伊達家 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度は亘理伊達家家臣団資料調査として、北海道伊達市における資料調査(伊達市噴火湾文化研究所、2014年10月17日~20日)、北海道札幌市における資料調査(北海道大学附属図書館・北海道立文書館、2014年12月20日~23日)を実施した。 2012年度以来実施した、大雄寺(伊達市内、亘理伊達家菩提寺)が所蔵する亘理伊達家家臣団資料の目録化作業を完了し、その成果を『亘理伊達家文書調査研究会成果報告書Ⅰ 北海道伊達市大雄寺所蔵 亘理伊達家中諸家文書目録』(2014年10月18日)を刊行した。この目録には大雄寺所蔵資料のうち、羽田家文書(協力者・工藤航平担当)、加藤家文書(協力者・清水詩織担当)、二階堂家文書(協力者・石田七奈子担当)、村木家文書(協力者・三野行徳担当)、半沢家文書(協力者・磯部孝明担当)、星家所蔵野馬追図屏風(分担者・伊達元成担当)が含まれる。刊行した目録は、北海道内の各大学・公立図書館、及び宮城県内の図書館等に配布し、研究成果の共有を図った。 また、研究成果を調査対象地域に対して広く還元するためのシンポジウムを開催した。2014年10月18日に開催した「武家文書シンポジウム 海を渡った武士たち―移住者の記録から地域を考える―」では、第一に亘理伊達家文書の具体的内容について、協力者・工藤が「亘理伊達家家臣団諸家文書の世界」を、協力者・磯部と石田が諸家文書に関する報告を行った。第二に、亘理伊達家家臣団資料の比較史的検討を行うため、分担者・伊達とともに登別・片倉家の事例を平塚理子(登別市学芸員)・近世亘理伊達家関連資料に関する紹介を菅野達雄(宮城県亘理町学芸員)が、それぞれ報告した。第三に、亘理伊達家資料の普遍化の試みとして、代表者・檜皮が「比較史研究の射程」を報告し、さらにパネルディスカッション「移住者たちの記録から地域を考える」を実施した。
|
Research Products
(5 results)