2014 Fiscal Year Annual Research Report
アラビア文字碑刻銘文資料の精査に基づく西アジア史の研究
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24520802
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井谷 鋼造 京都大学, 文学研究科, 教授 (60144309)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 西アジア / イスラーム時代 / アラビア文字 / 碑刻銘文資料 / 現地調査 / 解読結果 / トルコ共和国 / イラン・イスラーム共和国 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成24年度から3年間、アラビア文字碑刻銘文資料の精査に基づく西アジア史の研究、と題して現地での資料調査を中心として研究をおこなった。 平成26年度は、8月から9月にかけてトルコ共和国、及びフランス共和国のパリで、現地及び博物館等で刻銘文資料調査を行い、多くの資料を実見し、写真撮影し、内容解読をおこなった。 これらの調査によって得られた資料の一部は、この研究のための補助金の一部を使用して平成27年3月に研究成果報告書として冊子体(本文90頁、写真資料47頁)で100部を印刷し、同僚及び日本国内外の西アジア史研究者に配布中した。 このような研究成果は、これまで日本国内で同様のものが報告されたことのない、今後の歴史研究の基盤中の基盤であり、重要性、有用性がきわめて高いものである。35年を超える研究代表者のアラビア語、ペルシア語、トルコ語文献研究上の研鑽に基づく、過去17年間に研究代表者がおこなってきた刻銘文資料についての研究成果をこの報告書に加えることによって、現在のトルコ共和国とイラン・イスラーム共和国内に残されている主要なイスラーム時代西アジアの碑刻銘文資料の網羅的な精査をおこなうという、研究上の一大業績が実現に近づいたと言うことができよう。国境横断的な、また西暦12世紀から20世紀に及ぶ長い期間の、しかも多言語(アラビア、ペルシア、トルコ)で書かれた刻銘文資料の調査と解読、内容紹介とその研究は、世界的にもこれまでもおこなわれたことがなく、今後西アジアにおける文化財の保全や紹介の面でも大きな意義を持つことであろう。
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