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2016 Fiscal Year Research-status Report

十八世紀末ウィーンにおけるメディアとしての銅版画

Research Project

Project/Area Number 24520835
Research InstitutionKobe City University of Foreign Studies

Principal Investigator

山之内 克子  神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (70267441)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2018-03-31
Keywords印刷物 / 銅版画 / 出版の歴史 / 識字と読書 / メディア史 / 識字文化 / 画像史料
Outline of Annual Research Achievements

昨年度、新たにドイツにフィールドを広げ、より広い視野で通俗銅版画についてアプローチする計画を立てたが、体調不良のため、海外における史料調査の継続が困難となった。
そのため、史料調査は来年度に持ち越すことを前提として、今年度は本研究資金を実質的に凍結し、実際の研究活動は、これまで収集した史料の整理と分析を中心に進めることにした。具体的には、1781年から1805年前後まで、Wiener Zeitung など同時代の新聞に掲載されたレッシェンコール社の広告を年代別・種類別に分類しながら内容を整理し、版画商品の価格の推移、あるいは、扇など、同社が手がけた「文化的消費物」と版画との商品比率などについて、その変遷過程を追うためのデータベースを作成した。
また、収集・保存済みの図像史料については、国内の専門家・版画収集家らに依頼し、ドイツ、オーストリアの通俗銅版画におけるきわだった技法的特徴について継続的に助言を得られるような態勢を築くべく努めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究代表者の体調不良により、昨年度から準備を進めてきたベルリンおよびノイルピーンでの史料調査を継続することが困難になったため。

Strategy for Future Research Activity

史料調査については、当初の計画を全体に支障のない範囲で縮小しながら、最終年度の課題として持ち越すことを予定している。昨年度、ドイツでリストの存在をつきとめた同様の画像史料は、その後の追跡調査から、種類も非常に多様で、なおかつ部数としてもきわめて膨大なものであることがわかった。そのため、本研究課題の中心テーマであるレッシェンコール社の作品との比較対象の仕方を再考し、研究の焦点がずれないように計画全体をまとめなおす必要がある。同時に、ドイツの史料に関しては、今後、何らかのかたちで別個の研究課題として立て直し、継続的に調査していきたいと考える。今年度は、その方法についても検討したい。

Causes of Carryover

体調不良のため、現地調査費用として予定していた研究費を消化することができなかった。、本研究テーマを最終年度に向け充実させ、同時に研究資金を有益に使用しするためにも、予算を先送りすることにした。そのため、次年度使用額が生じている。

Expenditure Plan for Carryover Budget

本研究課題においては、計画時より、画像史料の現地調査がその主要部分を占めていた。26年、28年度には、健康上の理由からこの調査ができなかったが、一方、27年度のドイツでの史料調査では確実な手応えを得ているため、延長申請によってこの作業を適切なかたちで継続し、研究課題をより充実した形で最終年度へ向けて進行させたいと考えている。

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Published: 2018-01-16  

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