2013 Fiscal Year Research-status Report
つながる消費文化 啓蒙化する市場と集合的嗜好形成をめぐって
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24520839
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
眞嶋 史叙 学習院大学, 経済学部, 教授 (90453498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井田 靖子 (菅 靖子) 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (20312910)
大橋 里見 専修大学, 文学部, その他 (40535598)
新井 潤美 中央大学, 法学部, 教授 (70222726)
草光 俊雄 放送大学, 教養学部, 教授 (90225136)
田中 裕介 青山学院大学, 文学部, 准教授 (00635740)
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Keywords | 消費文化 / 西洋史 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
平成25年度は交付申請時の計画では国際シンポジウムを開催する予定であったが、海外からの招聘研究者の年間予定等との兼ね合いから、平成26年度に延期することとなった。平成25年度においては、前回平成24年3月に開催した国際シンポジウムから派生し、執筆編集が進められた『消費文化史アンソロジー(仮題)』の作成を集中的に行いながら、個々の研究代表者・分担者それぞれが研究成果のディセミネーションを進めていった。前回の国際シンポジウムの成功により、その成果をベースにした各方面から発表・執筆依頼が舞い込むようになっていたことがその一因である。『消費文化史アンソロジー(仮題)』は、前回の国際シンポジウムの基調講演者であったジョン・ブルーア(カリフォルニア工科大学教授)、アヴナ・オファ(オクスフォード大学名誉教授)、ジョン・スタイルズ(ハートフォードシャ大学教授)、および草光俊雄(放送大学教授・研究分担者)の講演原稿を基にした4論文に加え、一般公募で参加したイヴ・ローゼンハフト(リバプール大学教授)の新規執筆論文を収めたものである。英語から日本語への翻訳は、眞嶋(研究代表者)、大橋(研究分担者)、新(研究協力者)が担当した。平成25年12月に消費文化史研究会定例会を学習院大学で開催し、研究会員とともに翻訳原稿の内容の検討を緻密に検討した。また眞嶋(研究代表者)は執筆者らとの連絡連携を中心的に担い、平成26年3月にはウォーリック大学で開催されたエコノミック・ヒストリー・ソサエティの年次学会の際にオファ、スタイルズ、ローゼンハフトと、最終的な仕上げに関する打合せを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年3月に予定していた国際シンポジウムの開催は半年延期されて、平成26年9月に開催されることとなった。海外からの招聘研究者は、フランク・トレントマン(マンチェスター大学教授)とエリカ・ラパポート(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)を予定しており、極めて多忙なスケジュールの中、双方の日程調整をおこなった結果であるため、やむを得ない。平成26年9月に開催後、さらに半年をかけて研究の総仕上げを行う時間は確保できていると考え、本研究の進行にとっては大きな影響はないものと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、9月に開催する国際シンポジウムに向けて、前半期は開催のための事務的な準備を進めるとともに、前回の国際シンポジウムでの研究成果を踏まえたうえでさらに発展した内容を提示できるよう、研究代表者・分担者それぞれが質の高い研究報告の準備を進める。9月の国際シンポジウムへは、上述の招聘基調講演者2名に加え、20名ほどの一般公募参加者による報告が予定されている。これら国内外の研究者と開かれた形でこれまでの研究成果を問い、意見交換を行いたい。また招聘基調講演者には、国際シンポジウムの場だけでなく、広く研究成果と海外での研究の進展状況をディセミネートする機会を設け、国内のいくつかの大学で招待講演を行う予定である。国際シンポジウムの終了後は、報告者全員の報告原稿を加筆改変した英語論文を集めて、国際シンポジウム・プロシーディングスとして刊行する予定である。この作業は、田中(研究分担者)、新(研究協力者)が担当する。また、国際シンポジウム発表論文の中で優れたものは、英文の研究雑誌特別号あるいは英文アンソロジーとして出版することも念頭に置いている。前述の『消費文化史アンソロジー』を第一巻目とした「消費文化史シリーズ」の単行本執筆・出版も、草光(研究分担者)および眞嶋(研究代表者)を筆頭に平成26年度中に順次進める予定であり、これらの刊行をもって本研究プロジェクトの総仕上げとしたいと願っている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成26年3月に予定していた国際シンポジウムの開催が半年延期され、平成26年9月に開催されることとなったため。 国際シンポジウムへの海外からの招聘基調講演者であるフランク・トレントマン(マンチェスター大学教授)とエリカ・ラパポート(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)の招聘旅費、国際シンポジウムのプロシーディングス製作・編集・印刷代、国際シンポジウム運営のための諸経費(司会謝礼、アルバイト代、ポスター印刷費など)に使用する計画である。
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Research Products
(18 results)