2014 Fiscal Year Annual Research Report
米国アリゾナ州における日系人強制収容所に関する歴史資料に基づく実態調査
Project/Area Number |
24520847
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
和泉 真澄 同志社大学, グローバル地域文化学部, 教授 (00329955)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際交流(アメリカ) / 歴史資料収集 / 海外での学会発表(アメリカ) |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は基盤研究Cの最終年度であり、追加的な資料収集や現地調査を行うとともに、調査研究の内容を整理・発表、一般公開することを心がけた。また、トゥーリレイク収容所での帰米二世の体験を綴った手書きの日記の文字起こしの作業を進めた。 研究成果の一般公開としては、2014年5月21日、7月16日および10月15日に、国際交流基金主催の米国日系人青年短期招へい事業「Kakehashi Project-The Bridge for Tomorrow」のオリエンテーション講義にて、“Growing Daikon in an American Concentration Camp: How Japanese Americans Coped with Life in Gila River”と題する講演を行い、ヒラリバー収容所における日系一世の農業活動について英語で解説した。研究発表としては、2014年11月6日にロサンゼルスで開催されたAmerican Studies Associationの年次大会において “As American as Apple Pie: Fun and Fury in Japanese American Camp Schools during World War II”と題し、アリゾナ州ヒラリバー収容所の高校卒業アルバムの表象分析を英語で口頭発表した。 研究資料の収集としては、2014年8月にアリゾナ州ツーソンでの収容所資料の収集の他、ロサンゼルスで帰米二世井上龍生の日記のポストン収容所分を新たに収集した。 刊行物としては、「メディアとしての卒業アルバム―ヒラリバー日系アメリカ人収容所における高校生活の表象分析―」『立命館言語文化研究』26:4(立命館国際言語文化研究所)55-72頁を単独執筆し、2015年3月に刊行された。その他、「ユウジ・イチオカ(市岡雄二)著/ゴードン・H・チャン、東栄一郎編/関元訳『抑留まで―戦間期の在米日本人』彩流社、2013年11月刊」の書評を執筆し、『歴史評論』778号101-105頁に掲載された。
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