2013 Fiscal Year Research-status Report
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24520884
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
岩鼻 通明 山形大学, 農学部, 教授 (20167282)
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Keywords | 韓国 / 映画 / 映画祭 / フィルムコミッション / コミュニティシネマ / 地域活性化 |
Research Abstract |
本年度は最初に4月下旬から5月上旬にかけて、韓国の全州国際映画祭の参与観察を実施した。ついで、7月には福岡アジア映画祭とよび埼玉スキップシティ映画祭の参与観察を実施した。スキップシティでは、映像に関わる展示施設も見学した。 そして、9月には浜松市で開かれたコミュニティシネマ会議に出席した。この会議では地域発信型の映画製作の実践に関する知見を得た。 さらに、7月には韓国プチョン国際映画祭、8月には九州の湯布院映画祭、9月には北海道の札幌国際短編映画祭および新得空想の森映画祭、アジアフォーカス福岡国際映画祭、佐賀の古湯映画祭、10月には、新ゆり映画祭、東京国際映画祭、11月には宮古ほっこり映画祭、翌2月には、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、3月には高崎映画祭の参与観察を実施した。 それに加え、10月には山形国際ドキュメンタリー映画祭で韓国語ボランティアを務めるかたわらで、震災特集上映会場において観客アンケートを実施した。その一方、12月には映画鍋講座で韓国の映画事情に関する講演に出席した。 その結果、日本各地の著名な映画祭の多くに対する参与観察を行うことができ、アジアフォーカス福岡国際映画祭については、事務局から韓国三大映画祭と比較可能となる詳細な統計データを入手することができた。 なお、全州国際映画祭で鑑賞した韓国ドキュメンタリー映画について、WEBネオネオに投稿した。次年度はその日本語文を韓国人留学生に依頼して韓国語に翻訳する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年の韓国三大映画祭に続き、日本の著名な映画祭の大半について参与観察を進めることができた。また、福岡の映画祭からは統計データを入手し、他のいくつかの映画祭にもデータ提供を依頼中である。 また、昨年度に論文化した東日本大震災の被災地の映画館における観客アンケートに引き続き、東日本大震災を描いたドキュメンタリー映画が観客に与える影響についてのアンケート調査を実施することができた。その集計結果について、年度末の3月に開催された日本地理学会春季大会において研究発表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は最終年度となるため、引き続き韓国の映画祭に関する参与観察を続ける。本年度は日本の映画祭に主眼を置いたが、次年度は韓国の映画祭に力点を移したい。 映画祭のマーケット部門に関しても、プチョンと釜山とを、東京国際映画祭と比較しての参与観察を進め、日本国内の映画祭の統計データ入手にも努めたい。 年度末に学会発表を行った震災特集上映についての観客アンケートの結果を、すみやかに論文化したい。
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