2014 Fiscal Year Annual Research Report
サービス立地論構築に関する基礎的研究:「いのちの重さ」の地域間格差問題との関連で
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24520899
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
加藤 幸治 国士舘大学, 文学部, 教授 (10294498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 和暢 釧路公立大学, 経済学部, 教授 (40175279)
鍬塚 賢太郎 龍谷大学, 経営学部, 准教授 (40346466)
宮地 忠幸 国士舘大学, 文学部, 准教授 (40339354)
大澤 勝文 釧路公立大学, 経済学部, 教授 (30305247)
末吉 健治 福島大学, 経済経営学類, 教授 (50261722)
松橋 公治 明治大学, 文学部, 教授 (30165849)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | サービス / 立地論 / 医療サービス / ドクターヘリ / 急患輸送 / 道東 |
Outline of Annual Research Achievements |
理論的研究としてはコアメンバーによる研究会を5月(予算は私費による)・9月(現地調査時)・2月に実施した.とくに5月の研究会においては,経済地理学的にみた「サービス」とは何か,サービス経済(モノ(物質的財貨)とサービスとを対置して,サービスに関連する活動の比率がモノのそれを上回った状態)における経済活動の地理的特性,それも含めた経済地理学の新しい理論について,当面のまとめをしうるまでの議論ができた.その成果は,コアメンバー3名がそれぞれ,経済地理学会編『キーワードで学ぶ経済地理学』(仮題)の担当項目にまとめた(原稿引き渡し済み).2014年度中の刊行予定図書であったが,予定が遅れ,成果としてあげられないのが残念である.この議論の内容については各機会に,協力メンバーにも意見をもとめ,さらなる深化を図ってきた.その一部を別の形でも成果発表している. 実証的研究においては,まずドクターヘリ関連調査の一環としての成果(2013年度中に概ねまとめ終わっていたもの)を投稿し,査読誌に受理・掲載された.また北海道中標津町とその周辺における地誌学的調査を9月にコアメンバー全員で,また10月にはコアメンバー2名と調査補助学生による支援を得て実施した.10月調査の様子は地元紙(北海道新聞根室版)にも掲載された.学問的にだけでなく,社会貢献的にも注目すべき課題であったといえよう.その調査内容に関する資料的なまとめは終了している.その他の資料を含めて今後さらなるまとめを行い,少なくとも紀要等に,できれば図書などの形でまとめて成果を問う予定である.なお,そこに含まれることにもなろう,ドクターヘリ関連調査と中標津の地誌学的研究の両側面を併せ持った成果を研究代表者が執筆し,年度中に発表した. また本研究の比較対象地域のひとつである沖縄県に関する成果を発表した.
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Research Products
(5 results)