2015 Fiscal Year Annual Research Report
人権規範の一般国際法規範への影響とアジア諸国の対応
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24530053
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
薬師寺 公夫 立命館大学, 法務研究科, 教授 (50144613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂元 茂樹 同志社大学, 法学部, 教授 (20117576)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 国際人権規範 / 一般国際法規範 / 国際人権条約 / 国際司法裁判所 / アジア的人権 / 地域的人権保障 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年1月に当初の平成24年度から平成26年度までの補助事業期間の1年延長を申請し、それを認めていただいたお蔭で、「人権規範の一般国際法規範への影響とアジア諸国の対応」というテーマで当初予定していた人権規範の一般国際法規範への影響に関する研究について成果を諸論文にまとめることができ、そのうちいくつかは2015年度に公刊し、また若干の成果は現在すでに書籍編者にペーパーを提出し、あるいは結論部分を現在執筆しており、まもなく発表する予定である。2014年度の予定していた国際的なシンポジウム等の場での成果の発信についても、2016年2月にアメリカのワシントンにあるアメリカン大学スクール・オブ・ローでの研究会で代表者の薬師寺が研究成果を発表し、その内容の一部が現在国際法協会(ILA)の国際人権法部会の研究成果出版物に掲載のため編集責任者に提出されている。 アジア諸国の対応についても既に2015年度までの研究で成果を上げてきたが、この点についてはさらに検討を深めるべく、現在本科学研究費助成事業での成果を踏まえて、研究代表者薬師寺と分担者坂元がともに加わっている京都の世界人権問題研究センターで、アジアの国際人権保障に対する対応の総合的研究へと発展的に継承させていきたい。本研究を通じてアジア諸国の人権実務家、特にアセアンの人権機関との連携の足掛かりを作れたことは、論文等の成果に加えて今後の研究の発展にとって成果の一つといえる。
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