2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24530069
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| Research Institution | Hitotsubashi University |
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Principal Investigator |
王 雲海 一橋大学, 一橋大学大学院法学研究科, 教授 (30240568)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | 死刑 / 中国の死刑 / 死刑改革 / 中国の死刑改革 / 即時執行死刑 / 2年執行猶予つき死刑 / 再審 / 冤罪是正 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は当初の計画の通りに法律制度面と実務運用面との両方から中国で展開されている死刑制度の改革を逐次的に追跡し、そのうえ、その深層を明らかにしてきている。具体的には次のような研究成果を得ている。
第一に、中国の現指導部は「法治中国」というスローガンを掲げて、その重要な一環として死刑制度の改革に本格的に取り組むようになっている。その結果、死刑制度の改革がかつてないほど展開しており、死刑の運用状況も従来より大きく改善されているが、他方、党の指導に大きな不利益が生じる恐れのある改革にはいまなお慎重であることを明らかにすることができた。
第二に、死刑改革の法律制度面と実務運用面での変化を詳細に把握して世界に向けて発信できた。例えば、死刑事件の再審制度の事実上の確立、公務員犯罪や経済犯罪への死刑不適用の原則化、即時執行死刑よりも2年執行猶予つき死刑の優先化、死刑冤罪事件の是正を公式に容認するといった変化・改革を独自に突き止めることができた。
第三に、本研究の最終年度として、これまで行われた研究のまとめとして、共著という形でアメリカのコロンビア大学出版社から英文の本を出版することが確定しており、すでに出版契約締結済みとなっており、校正も終えている。近く正式に出版される運びになっている。
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