2015 Fiscal Year Annual Research Report
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24530091
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
久保 大作 大阪大学, 高等司法研究科, 准教授 (90384726)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 会社法学 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、これまでに収集した資料等を基にし、ヨーロッパ法やオセアニア法における分配規制のあり方およびその改正に関する議論を分析し、日本法への応用を検討する予定であったが、成果を公表するまでに至らなかった。研究期間の延長を受けたにもかかわらず、具体的な成果を出すに至れなかったことを、申し訳なく思っている。
今年度進めていた作業は、具体的には次の通りであった。すなわち第一に、ヨーロッパ法における分配規制の改正についての議論について、資本制度をどのように扱うのかを中心に分析を進めようとしていた。第二に、オセアニア法における分配規制のあり方を、ヨーロッパ法における議論の中でモデルとして挙げられているニュージーランド法における運用を中心に分析を進めようとしていた。またそれと並んで、オーストラリア会社法改正における、分配規制制度をめぐる改正の議論を整理・分析しようとしていた。ただ、いずれにおいても十分な分析に至っておらず、成果を挙げるには至っていない。
もっとも、今回の研究実施を通じて、基礎的な文献の収集ができた。これにより、今後、比較法により分配規制による債権者保護法制のあり方を究明する素地は形成できたと考えている。2016年度には、EUとは異なる分配規制制度を用いているニュージーランドにおける在外研究の機会を得たので、同国法の分析を通じて、望ましい分配規制制度のあり方についてさらに研究していきたいと考えている。
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