2014 Fiscal Year Annual Research Report
プロ・スポーツ団体の多様性と各団体構成員の権利関係についての重層的考察
Project/Area Number |
24530113
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
志谷 匡史 神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (60206092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 典之 神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (70203247)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | スポーツ法 / コーポレートガバナンス / 人権保障 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、プロ・スポーツ団体の持つ法的組織の多様性、その内部統制原理に対する国家法やEU法の規律について、私法および公法の両面からの共同研究である。平成26年度は、過去2年間の研究を基礎に、1)EU法の下でのプロ・スポーツ組織の法的仕組み、2)EU法の下でのヨーロッパ各国におけるプロ・スポーツ団体内部の利害対立、および、3)EU法の下でのヨーロッパ各国におけるプロ・スポーツ団体内部の統治原理の研究を継続するとともに、新たに、4)EU法の規律の下での国際的レベルにおけるプロ・スポーツ団体頂上組織の位置づけ、および、5)アメリカのプロ・スポーツ団体における統治原理の比較研究についても取り組んだ。 研究代表者・志谷および研究分担者井上は、平成24年度から平成26年度までの3年間の研究の成果をまとめ、「スポーツ法とEU法」のテーマの下、雑誌に連載公表した。 平成26年度において、研究代表者・志谷は、私法の視点から上記研究項目2)および3)に焦点をあてた研究成果として「プロサッカークラブにおける内部紛争と会社法(その一)(その二)」を2回にわたり、書斎の窓誌上に公表した(同誌633号35~39頁、同誌634号20~24頁)。 平成26年度において、研究分担者・井上は、公法の視点から上記研究項目1)~4)を網羅した研究成果として、「EUの持続可能な発展のための活動」を書斎の窓635号19~23頁、「EU市民法とプロ・サッカー」を書斎の窓636号14~18頁、および、「EUの価値観の実現に向けて」を書斎の窓637号26~30頁にそれぞれ公表した。 さらに、研究代表者・志谷は、私法の視点から上記研究項目5)に焦点をあてた研究成果として「メジャー・リーグにおけるコミッショナー制度の一考察」を神戸法学雑誌64巻3・4号に公表する予定である。
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Research Products
(5 results)