2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24530132
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| Research Institution | Nagoya University |
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Principal Investigator |
田村 哲樹 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (30313985)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | 熟議システム / 熟議民主主義 / 入れ子型熟議システム / 自由民主主義 / 親密圏 / 社会運動 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、熟議民主主義論において近年注目されている「熟議システム」の概念を、「自由民主主義」との関係において検討すること、とりわけ、同概念によって、熟議民主主義を自由民主主義とは異なる民主主義の構想として捉え直すことを目的として実施された。
最終年度の本年度は、この目的に関するいくつかの論文を刊行した。すなわち、１）熟議民主主義と参加民主主義について、自由民主主義との異同という観点も踏まえて検討した論文「熟議と参加――リベラル・デモクラシーを超えるのか」川崎修編『岩波講座政治哲学６ 政治哲学と現代』岩波書店、2014年、75-99頁、２）家族・親密圏と社会運動について、よりマクロな熟議システム（政治システム）の要素であるとともに、それら自体もまた一つの熟議システムとして理解することができることを論じた論文、Rethinking Grassroots Participation in Nested Deliberative Systems, Japanese Political Science Review, Vol. 2, 2014, pp. 63-87、３）最近の日本における、熟議民主主義を含む自由民主主義を超える民主主義諸形態の発生を概観した、Niggling New Democracies in the Age of Individualization in Japan, Democratic Theory, 1(2), 2014, pp. 122-130（小林やす子と共著）、をそれぞれ刊行した。
また、研究課題に関した報告・講演を、日本家族社会学会、全国憲法研究会、日本計画行政学会・社会情報学会「若手研究交流会」で行った。
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