2013 Fiscal Year Annual Research Report
女性の政治参加で政策形成は変わったか:日米比較ジェンダー政治学の試み
Project/Area Number |
24530133
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
岩本 美砂子 三重大学, 人文学部, 教授 (00176570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
幅崎 麻紀子 筑波大学, ダイバーシティ推進室, 准教授 (00401430)
大津留 智恵子 関西大学, 法学部, 教授 (20194219)
武田 宏子 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (20622814)
田中 洋美 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 講師 (70611739)
大海 篤子 お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 研究員 (90625542)
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Keywords | ジェンダー / ドメスティック・バイオレンス / 政策過程 / 女性と政治 / アメリカ / 女性議員 / 女性NPO |
Research Abstract |
日米の県-州レベルでの女性政策形成過程を比較し、「女性の政治参加で政策形成は変わったか」を実証することが目的であった。ドメスティック・バイオレンスの政策領域を選定し、第1次DV計画策定時の政策の推進状況の把握を行った。国内では、先進的と思われる都道県を選んだ。まず富山県高岡市(大海篤子)や愛知県名古屋市(岩本)など、実地調査を行いやすい場所で、ヒアリングのトライアルを行った。先進都道県では、知事のトップダウンに負うところが大きい千葉県・鳥取県と、女性NPOのイニシアチブに負う所の大きい北海道・岡山県・神奈川県というパターンが明らかとなった。後者では、女性NPOと議員とのネットワークが、行政とのネットワークに加えて重要であった。 武田宏子は、理論的枠組みの構築と方法論の選定を行った。特に新制度論の研究にあたり、「政策ネットワーク」、「政策企業家」、「政策コミュニティ」、「政策の変化とアイディア」に関する既存の研究を整理した。日本の地方政治の場におけるジェンダー政治の現状を把握しつつ、千葉県について調査を行った。 鈴木薫と田中洋美は、共同で米国におけるDV運動・政策形成過程における女性アクターの関与・インパクトに関して調査を行った。先行研究を検討し、2013年9月から10月にかけてインタビュー項目を整理した。田中は2013年11月1日から7日、米国ペンシルバニア州とデラウェア州において、シェルター関係者などDV被害者支援に関わる人々、DV関連法の草案作りに関わった人々を対象に、インタビュー調査を行った。幅崎麻紀子もペンシルバニア州でのヒアリングに参加した。データは整理中である。 大津留(北川)智恵子は、米国における州レベル・連邦レベルでのDV政策の展開に関し、政策過程に注目し、連邦議員の地元における女性の権利をめぐる政治文化が、議員の立法行動の差を生んでいることを確認した。
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Research Products
(12 results)
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[Book] Marrying in South Asia: Shifting Concepts, hanging Practices in a Globalising World,2013
Author(s)
Makiko Habazaki, Rajni Palriwala, Ravinder Kaur, Sylvia Vatuk, Sonam Chuki, Pushpesh Kumar, Sajeda Amin, Maitreyi Das, Lester Andrist, Manjistha Banerji, Sonalde Desai, Amali Philips, Priti Ramamurthy, Anwar Shaheen, Shareen Joshi, Sriya Iyer, Quy Tonan Do, Johanna Lessinger, Sidharthan Maunaguru, Ravinder Kaur
Total Pages
440(314-330)
Publisher
Orient BlackSwan,