2014 Fiscal Year Research-status Report
東欧・中国の民主化とトクヴィルおよびシュンペーターのデモクラシー論
Project/Area Number |
24530151
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
松本 礼二 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30013022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 浩 法政大学, 法学部, 教授 (10009821)
藁谷 友紀 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20267462)
青山 瑠妙 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20329022)
林 忠行 京都女子大学, 現代社会学部, その他 (90156448)
石井 知章 明治大学, 商学部, 教授 (90350264)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | トクヴィル / 民主化 / 東欧 / 現代中国 / ポスト・コミュニズム |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年2月、研究代表者が脳梗塞(ワレンベルク症候群)を発症、3か月近く入院、加療を余儀なくされ、退院後もリハビリなど自宅療養に努め、昨年度前期は実質上、研究活動を停止せざるを得なかった。9月以降、教育、研究活動を再開したが、本研究プロジェクトとしては、11月に研究再開、今後の進め方についての話し合いをしたうえで、全体の研究会としては、来日中の王建励(Wang Jianxun)中国政法大学副教授を招いて次の研究会を催したにとどまった。 1)報告者:Wang Jianxun 報告:The Meaning and Relevance of Tocqueille for China 日時:2015年2月3日 したがって、本年度の研究実績は研究代表者、研究分担者個々の関連業績にとどまる。研究代表者の業績二点のうち、英文の"Tocqueville and "democracy in Japan"は本研究課題と密接に関連する作品だが、内容は2009年1月に米国、シカゴで開催されたトクヴィル学会に提出したペーパーをに加筆した論文である。邦文の「翻訳と政治思想――トクヴィル『アメリカのデモクラシー』の場合」は、昨年4月、日仏会館で行われた日仏国際シンポジウムへの参加を要請され、シンポジウムには病気のため参加できなかったが、亭主ペーパーを集めて本にする段階で改めて執筆を依頼されて書いたものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
概要欄に述べたように、研究代表者の発病、入院・加療のためというに尽きる。ただし、実質的には平成25年度までの2年間に研究実績は相当に蓄積されているので、研究期間を27年度に延長したうえで、研究成果の取りまとめに入る予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年秋(9月か10月)に"Tocqueville and East Asia"(仮題)を主題とする国際シンポジウムを開催し、これまでの研究成果をまとめたい。シンポジウムには中国、韓国から専門家を招き、本研究プロジェクト参加者を中心とする日本の研究者との間で、東アジアにおけるトクヴィル受容とトクヴィル思想の有意性について総括的討論を行いたい。なお、このシンポジウムにはフランスにおけるトクヴィル研究の指導者メロニオ教授(Francoise Melonio)の参加をも予定しており、すでに内諾を得ている。このシンポジウムは2013年3月に政治経済学会年次大会(於早稲田大学)のプログラムとして行ったコンファランス"Tocqueville and Post-Communist Democratization"と合わせて、本研究プロジェクトの成果をまとめるものとなろう。
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Causes of Carryover |
研究代表者が2014年2月に脳梗塞(ワレンベルク症候群)を発症、約3か月入院加療を余儀なくされ、実質上2014年度前期は研究活動を停止せざるを得なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2015年秋(9月か10月)に"Tocqueville and East Asia"(仮)と題する国際シンポジウムを催し、中国、韓国の研究者、およびフランスからトクヴィル研究の専門家を招いて、本研究の成果を問う討論を行う予定。研究費の多くはそのための準備、および招請費用に使用する計画である。
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[Book] Tocqueville's Voyages: The Evolution of His Ideas and Their Journey Beyond His Time2014
Author(s)
Christine Dunn Henderson (ed.), Eduardo Nolla, S. J .D. Green, James T. Schleifer, Jeremy Jennings, James W. Ceaser, Cathrine H. Zuckert, Alan S. Kahan, Harvey C. Mansfield, Barbara Allen, Jean-Louis Benoit, Cheryl B. Welch, Filippo Sabetti, Enrique Aguilar, Aurelian Craiutu, Reiji Matsumoto
Total Pages
475
Publisher
Liberty Fund