2015 Fiscal Year Annual Research Report
東欧・中国の民主化とトクヴィルおよびシュンペーターのデモクラシー論
Project/Area Number |
24530151
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
松本 礼二 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30013022)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 浩 法政大学, 法学部, 教授 (10009821)
藁谷 友紀 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20267462)
青山 瑠妙 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20329022)
林 忠行 京都女子大学, 現代社会学部, その他 (90156448)
石井 知章 明治大学, 商学部, 教授 (90350264)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | トクヴィル / デモクラシー / 東アジア / 中国 / 韓国 / 日本 / 福澤諭吉 / 民主化 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)研究の総まとめとして、2015年9月26日に国際シンポジウム「トクヴィルと東アジア―受容と有意性(Tocqueville and East Asia: Reception and Relevance)を早稲田大学において開催した。中国から任軍鋒(復旦大学教授)、韓国から徐炳勲(ソウル崇実大学校教授)の両名を報告者として招き、日本側からは研究分担者渡辺浩(法政大学教授)、研究代表者松本礼二、それに王前(東京大学准教授)が報告、分担者石井知章(明治大学教授)が討論者として参加、加えて全体のコメンテーターとしてフランスにおけるトクヴィル研究の牽引者フランソワーズ・メロニオ(パリ大学名誉教授)を招き、英語で行った国際会議である。科研費研究会メンバーを中心に30名ほどの聴衆が集まった。トクヴィルと東アジアというテーマの国際シンポジウムとしては、おそらく世界初の試みであり、中・韓・日三国における近代化の歴史的比較を踏まえて、トクヴィルのデモクラシー論が東アジアにいかなる意義をもつか、充実した討論がなされた。 2)このシンポジウムに提出された渡辺報告、松本報告は英仏二言語の雑誌Tocqueville Reviewに掲載予定であり、シンポジウム全体の内容と意義については、同誌にメロニオ教授が紹介記事を執筆する予定である。日本ないし東アジア発のトクヴィル研究への寄与として、本研究の意味を確証することになろう。 3)なお、本研究は本来2014年度をもって終了すべきものであったが、研究代表者の病気療養(2014年2~7月)のため、一時中断、研究期間の延長を余儀なくされたものである。
|
Research Products
(14 results)