2013 Fiscal Year Research-status Report
グローバル化時代の民主主義の赤字に対応する市民参加ツールの研究
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24530178
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
目加田 説子 中央大学, 総合政策学部, 教授 (00371188)
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Keywords | 民主主義 / 赤字 / 市民 / 社会的責任 / グローバリゼーション |
Research Abstract |
本研究の目的は、グローバリゼーションの深化に伴い深刻化している「民主主義の赤字」問題につき概念整理を行いつつ、民主的プロセスを補完するツールの最先端について研究することにある。 2014年度は、第一にグローバル化時代の民主主義の赤字問題について文献・ヒアリング調査を実施すること、第二に市民参加を促進するツールに関する具体的事例を収集することを目標に研究を進めた。 第一の目標については、「民主主義の赤字」を巡る議論の変遷を包括的に検証しつつも、とりわけグローバル化する経済が齎す諸問題に焦点を充てて調査した。特に、国際的ルールや原則等の実施状況やグローバル化に反対する運動等に注目した。 第二の目標については、ツールの抽出・精査と共に事例収集を進めた。文献やネット調査の域を出ない事例も多いものの、とりわけ過去の取り組みで参考になる事例が複数みつかったことから、今後は更なる調査を進めて行く予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「民主主義の赤字」については概念整理が進んだ他、更なる詳細な調査が必要であるものの、ツールの抽出や事例に関する情報収集にもかなり進展があった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、これまで十分実施できなかったフィールド調査に軸足を置いて研究を進めたいと考える。とりわけツール活用者への聞き取り調査や事例の詳細分析のため、当初予定していたヒアリングを行っていく予定である。 また、26年度は研究最終年度にあたるため、論文執筆及び学会報告を念頭にこれまでの研究をまとめる作業にも取り組む予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2013年度は文献調査が中心となり、現地視察やヒアリングを十分実施できなかったため。2014年度は事前調査に基づき、フィールド調査やヒアリングを行っていく予定である。 英国の取り組み(People and Participation)や国際機関の原則の実施状況につき、現地調査を行う。
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