2015 Fiscal Year Annual Research Report
国境を超える民衆連帯の行方:オルタ・グローバリゼーション運動の可能性と限界
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24530182
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
毛利 聡子 明星大学, 人文学部, 教授 (90318676)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | グローバルジャスティス / オルタグローバリゼーション / 正義 / 社会運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
新自由主義グローバリゼーションへの対案提示を試みるオルタ・グローバリゼーション運動について、今年度は水の問題に取り組むジャスティス運動の事例分析を行った。前年度(平成26年度)に実施したWorld Water Weekでの参与観察と収集した資料をもとに、8月には、水の民営化に反対するNGO Transnational Institute の活動家にリソース・パーソンとしてインタビューを実施した。その結果を、10月30日~11月1日に開催された日本国際政治学会2015年度研究大会のトランスナショナル分科会において「オルタ・グローバリゼーション運動のビジョン―トランスナショナルな水正義運動の事例から―」というテーマで報告した。 また、この研究発表は「オルタ・グローバリゼーション運動のビジョン―水正義運動の事例から―」という論文にまとめ、西海真樹・都留康子編『変容する地球社会と平和の課題』第12章(pp.329-349)として、2016年3月に中央大学出版部より出版された。 なお、気候正義運動に関しては、11月下旬から開催された国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)において参与観察を行う予定であったが、直前の11月13日にパリ襲撃事件が生じたため、やむを得ずパリへの出張を取りやめた。このために1年間補助事業期間を延長したのにもかかわらず、COP21において参与観察が出来なかったのは非常に残念であった。
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