2013 Fiscal Year Research-status Report
イスラム金融仲介様式・審査モニタリング構造の制度的分析
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24530212
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
鈴木 泰 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 教授 (00350752)
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Keywords | 国際情報交換 / バングラデシュ / インドネシア / イスラム銀行 / イスラム金融 / シャリア金融 |
Research Abstract |
インドネシアでのデータ収集(各イスラム金融機関の資産負債状況、収益状況、シャリア遵守監視委員会の役割や国際基準への標準化等)、現地関係者のヒアリングを本格化させるとともに、予定を早め、バングラデシュにおけるデータ収集、現地調査に着手、本格化させた。2013年度に発表した、バングラデシュ・グラミン銀行に見られるマイクロファイナンス金融仲介様式との比較分析(下記1)、および、イスラム金融取引に見られるガラール(Gharar)の禁止原則(不確実性の高い取引・契約の禁止)を、ポスト・ケインズ派理論から、どのように解釈できるかの研究(下記2)を通じ、イスラム銀行の審査・金融仲介様式に見られる構造的特徴が明らかになってきている。なお、下記(2)の論文は、Emeraldジャーナルより、Commended Paper of 2013として表彰を受けた。 (1) Suzuki Yasushi, Munim Barai and Sohrab Uddin, 2013. Islamic Banking and the Grameen Mode of Microcredit in Bangladesh: An Institutional Comparison, Contemporary South Asia, Vol. 21, No.4, pp. 413-28.(査読有) (2) Suzuki Yasushi, 2013. A Post-Keynesian Perspective on Islamic Prohibition of Gharar, International Journal of Islamic and Middle Eastern Finance and Management, Vol. 6, No.3, pp. 200-10.(査読有)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初計画より早めにバングラデシュ・インドネシアでの現地調査を進められており、上記のとおり、研究成果についても査読付論文として発表できている。
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Strategy for Future Research Activity |
バングラデシュでのデータ収集、現地調査とともに、当初計画どおり、マレーシアにおけるデータ収集、現地関係者のヒアリングを行う。3カ国におけるイスラム金融機関のパフォーマンス、審査モニタリング様式を定量および定性手法により比較分析する。その上で、米国型とは異なる新たな金融制度・金融仲介様式(それを支えるインフォーマル制度構造)を提案したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度より、マレーシアにおけるイスラム銀行のヒアリングに着手する予定で、2014年3月に現地調査を予定していたが、先方の都合で延期となり、その予定していた旅費その他が繰り越しとなったもの。 2014年度において、マレーシアの現地調査を予定しており、その旅費その他に充当を予定している。
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Research Products
(9 results)