2014 Fiscal Year Annual Research Report
イスラム金融仲介様式・審査モニタリング構造の制度的分析
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24530212
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
鈴木 泰 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 教授 (00350752)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 / バングラデシュ / インドネシア / パキスタン / イスラム銀行 / 金融セクターレント / イスラム金融制度 / リバー禁止原則 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、バングラデシュ・チッタゴン大学の海外研究協力者を招聘し、バングラデシュにおけるイスラム銀行の収益分析に関する打合せを行った(6月)上で、バングラデシュにおけるイスラム銀行の収益構造、審査方針の現状と課題について取りまとめを行った。その過程の中で、「イスラム銀行レント」という新しい概念の構築を行った。また、マレーシア、インドネシアおよびパキスタンにおけるイスラム銀行の収益構造のデータを収集して、分析を進めた。今後、イスラム銀行レントの有効性をはかる実証分析に繋げていく方針である。
研究成果の発表としては、インドネシア・ボゴール農業大学の招待を受け、Sharia Economics at Seminar, Expo, and Campaignで基調講演を行い、インドネシアにおけるイスラム銀行のクレジットポートフォリオの現状と課題についてパネルディスカッションを行った(9月)。インドネシア・アチェにて開催されたFirst International Conference on Shariah Oriented Public Policy in Islamic Economic Systemで基調報告を行い、イスラム経済にみられる付利の禁止原則、不確実な取引禁止原則に関する異端経済学からの解釈論のディベートを行った(3月)。そこで、多くのイスラム金融研究者との意見交換、ネットワーク構築ができたと考えている。
その他の情報収集、研究成果発表としては、日本金融学会でのイスラム金融制度関連の研究者との意見交換(5月、東京)、日本応用経済学会での意見交換(6月、徳島大学、10月、中国浙江財経大学、10月、中央大学)、インドでのイスラム金融の動向ヒアリング(8月、於インド・デリー大学、インド金融研究所)、イスラム・ベンチャーファンド構想ヒアリング(9月、東京)等を行った。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Towards Future of Islamic Finance2014
Author(s)
Yasushi Suzuki
Organizer
10th Shariah Economics at Seminar, Expo and Campaign on Islamic Political Economy
Place of Presentation
Bogor Agriculture University, Indonesia
Year and Date
2014-09-13
Invited