2012 Fiscal Year Research-status Report
マルサス書簡から見たマルサスとヤング、ジェフリー、チャーマーズ、ヒューウェル
Project/Area Number |
24530217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
柳田 芳伸 長崎県立大学, 経済学部, 教授 (80239813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 好裕 福岡大学, 経済学部, 教授 (90268970)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | マルサス書簡 |
Research Abstract |
9月までにイギリスの各地(ダービーシャ、ロンドン、エディンバラ)に散在、保存されている未公刊のマルサス書簡のうち本研究に必要な原文の複写の収集を終え、かつまたその一部(4通のA.ヤング、6通のT.チャーマーズ、2通のH.パーネル宛)については、解読し活字化しえた。 収集にあたっては、予め(5月に)、D.ウィンチ氏の助言を得、その結果、計画外のマルサスのW.ホートンやH.パーネル宛の書簡、あるいは新発見のジェフリー宛て書簡をも入手しえた。これらの入手された資料については、11月4日に福岡大学で開催した第1回マルサス書簡研究会で、渡英し、資料収集にあたった山崎(研究分担者)、荒井(研究協力者)がその入手先や概要を紹介した。言うまでもなく、収集された資料はその会で今回の研究参加者全員に配布された。 また同会で、マルサス書簡と関連させながら、柳田は「マルサスとヤング」について、山崎は「マルサスとヒューウェル」について研究報告を行い、かつ研究協力者もこの時点での研究課題を各々提示した。そして、主として、柳田は中野の支援を受けながら、ヤングとパーネル宛の書簡について、山崎はホートンとヒューウェル宛ての書簡について、荒井はジェフリー宛の書簡について、真鍋はチャーマーズ宛ての書簡について、新たに研究協力者に加わってもらった中野力(関西学院大学・研究員)にはゴドウィン宛の書簡について、解読し、活字化することとなり、ほぼ年度内にこの作業を終えた。ただし、ホートン書簡やジェフリー書簡については、膨大なので、整理、分類し、今回の研究に有益な書簡を選び出していくのにはなおかなりな日時を要し、この作業はまだその途上にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の開始当初、予定していたマルサス書簡の原文の複写はすべて入手できた。またそのうち、本研究に欠かせない書簡については、それらの大半を解読し、活字化することもできたた。むしろ、対象をH.パーネル宛書簡やW.ホートン宛書簡まで広げることができたのは予想外の成果といえる。しかしその反面、収集しえたホートン書簡やジェフリー書簡はおびただしい数に及んでいる。もしこれらを整理し、その中から、有益な書簡を選び出し、紹介できれば、研究計画以上の成果が期待できるが、研究期間内にどれほど達成できるかはなお不分明である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の関わる5名が各々の担当の活字化したマルサス書簡を翻訳する。その際、必要ならば、補注を付する。そのうえで、そのマルサス書簡が既存の研究においてどのように位置づけをできるか検討していく。そして最終的には、翻訳の発表とともに、当該のマルサス書簡から読み取れる研究上の意義(限界をも含めて)を明らかにしていく。 その過程で、可能なら、国内外の適切な関連研究者を招き、研究や意見の交流の機会を設ける。あるいは、こちらから国内外の適切な関連研究者のところへ赴き助言や資料の提供等を受ける。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度、収集、蓄積されてきたマルサス書簡の原文や、分担者及び研究協力者によるその活字化した成果並びに翻訳を集中管理するためにパソコンを購入する。日程の上で可能なら、本年度、昨年度調査、収集できずに終わっている関連書簡を精査するために渡英したい。また研究報告会を2回実施したい。
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