2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24530234
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
菅 幹雄 法政大学, 経済学部, 教授 (50287033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮川 幸三 慶應義塾大学, 産業研究所, 准教授 (00317281)
森 博美 法政大学, 経済学部, 教授 (40105854)
宮内 環 慶應義塾大学, 経済学部, 准教授 (80209858)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ビジネスデモグラフィ― / ビジネスレジスター / 経済センサス / 行政記録情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
菅幹雄と森博美は総務省統計研修所と共同で日本についてビジネスデモグラフィ―の試算を行い、その結果を英国と比較した。そして、その内容を英文論文にまとめ、英国統計局のアンドリュー・アレン氏に送り、貴重なコメントを得た。さらにフィンランド統計局から提供されたミクロデータを用いて菅幹雄は「ビジネスレジスターを用いたプロファイリング対象の選定の実験」、宮内環は「ビジネスレジスターの補完実験」、宮川幸三は「ビジネスレジスターの観光統計への応用」を実施した。そしてフィンランド統計局のユッカ・パコラ氏およびオッシ・ヌルミ氏を東京に招聘し、法政大学市ヶ谷キャンパスにおいて11月18日に研究成果検討会を開催し、両氏から高い評価を得た。さらに11月19日には国際ワークショップを開催し、研究成果を発表するとともに、両氏からフィンランド統計局のビジネスレジスターについて最新の情報を提供された。またイタリア統計局のカテリーナ・ヴィヴィアーノ氏とパトリツィア・チェラ氏を東京に招聘し、3月に法政大学市ヶ谷キャンパスで国際ワークショップを開催し、イタリア統計局のビジネスレジスターであるASIAについて、さらにそれを用いて作成されたビジネスデモグラフィ―について講演してもらい、EU諸国でも進んでいるイタリアの最新の動向について情報を得た。以上の研究により、国際比較可能なビジネスデモグラフィー構築のためには、統計単位や産業分類などの統計概念の共通化だけでなく、行政記録情報のエディット・アンド・インピュテーション(審査・補完)が重要であることが判明し、今後のビジネスレジスター及びビジネスデモグラフィーの整備の方向性が明らかとなった。
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Research Products
(7 results)