2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24530254
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Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
Principal Investigator |
野崎 祐子 熊本学園大学, 経済学部, 教授 (60452611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 克己 広島大学, 社会(科)学研究科, 教授 (80243145)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 アメリカ / 国際研究者交流 台湾 / 子どもの問題行動 / 母親の就業継続 / 父親の育児参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の主たる目的は、厚生労働省「21世紀出生児縦断調査」をもとに、子どもの問題行動に及ぼす要因の検証を行うことである。研究の成果は、10月にアメリカミシガン州に本部のあるハイスコープ主催の”3rd Annual. Conference for Early. Childhood Research and Evaluation(ポスターセッション;Ypsilanti, MI, USA)、日本応用経済学会(中央大学)、International Workshop:Gender, Care and State in East Asia(台湾大学、台北)、富山大学経済学部経済学セミナーで報告を行い、貴重な助言を得た。また、NPO団体より要請を受け、子どもの教育格差と経済拡大のメカニズムについての講演を行い、研究のアウトリーチにも取り組んだ(広がる子どもの貧困ー貧困の世代間連鎖と教育格差ー(於広島中区民文化センター、主催NPO法人ヒューマン支援ネット、共催キャリア支援プロジェクト彩・後援広島市 社会福祉法人広島市社会福祉協議会 公益財団法人広島市文化財団 )。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度は、海外学会で2回、国内学会および研究会では2回、一般向け講演会で1回報告を行ったが、うち3件は招待によるものであり、当初の発表計画を上回るものであった。こうした学会・研究会を通じ、経済学のみならず、社会学、心理学、教育学、統計学といった分野から貴重な助言を得ることができたが、海外ジャーナル投稿サイトのシステムトラブルにより査読が遅れ、年度内にこれらの知見を論文として集大成するには至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の主な研究計画は以下のとおりである。まず、ジャーナル投稿中の英語論文の修正を行い、掲載を目指す。また、平成26年度に研究分担者の協力を得て推計を(データは厚生労働省「21世紀出生時縦断調査」)論文として完成させ、ジャーナル投稿を行う。また、平成25年度に実施、公開研究会を経て報告書としてまとめたアンケート調査(「就学前教育・保育の質に関するアンケート調査」)についても、より精査された方法で再推計を行い学術論文としてまとめる予定である。また、研究分担者の役割については、当初予定していたものは全て終わっているため、平成27年度は分担者から削除し、連携研究者とする。連携研究者には必要に応じて分析手法などについての助言を依頼する予定であるが、本研究の遂行に大きく関わるものではない。
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Causes of Carryover |
平成26年度に執筆し、海外ジャーナルに投稿した論文の査読がシステム上の問題から遅れ、結果が5月以降との通知を受けている。そのため論文の修正に必要な構成費用が平成27年度にも発生することが確定した。また、平成26年度は海外学会報告を2回、国内学会ならびにセミナーでの発表を行い、大変有意義な助言を受けた。また、NPO法人主催の一般向け講演会では子どもの教育格差と貧困についての講演を行い、研究のアウトリーチにも取り組んでいる。平成27年度はこれらの成果をもとに論文を執筆、修正を行いジャーナル掲載を予定している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は、研究の集大成として査読論文の完成と、ワークショップあるいは学会報告を行う。主な使用目的は英語論文にかかる校正費用とワークショップ開催あるいは学会報告で必要となる交通費や会場費などの諸経費である。
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Remarks |
本研究で独自に行ったアンケート調査の概要は(1)の広島大学大学院社会科学研究科地域経済システムのホームページより、21世紀出生児縦断調査を用いた検証論文の概要は(2)のInternational Workshop:Gender, Care and Stateのセッション2で公開している。
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Research Products
(7 results)