2014 Fiscal Year Research-status Report
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24530281
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| Research Institution | Osaka University of Economics |
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Principal Investigator |
林 明信 大阪経済大学, 経済学部, 教授 (10454547)
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2012-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 国際航空市場 / 航空ネットワーク / 低費用航空会社（LCC) / 新規参入路線の選択 / 空港の民営化 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成２６年度の研究実績として，国際学会の発表論文３点（報告確定２点を含む）が挙げられる。１点目の研究業績はカナダ経済学会の年次大会で発表済みの論文“Airport privatization in international inter-hub and spoke networks”である。この論文は、本研究の計画を拡張して、複数のハブ空港と地方空港を結ぶ国際的なハブ型ネットワークにおける空港の民営化のあり方について分析している。学会発表後、改訂版の論文を国際学術専門誌「Economics of Transportation」に投稿し、現在３回目の改訂を終え、この雑誌に掲載される見込みである。２点目と３点目の論文はそれぞれ、国際学会で発表確定の論文“Hub airport congestion pricing: Discriminatory passenger charges”および“Hub airports congestion pricing and capacity investment”である。この２点の研究業績も本研究の計画をさらに拡張して、ハブ型ネットワークにおけるハブ空港の料金設定のあり方および、滑走路の拡大に関する社会資本投資のあり方について、議論している。これらの研究業績３点はいずれも、当初の研究計画IからIIIを遂行するとともに、研究の方向を拡大して、発展させてきた研究成果である。これらの論文は本研究の目的と一致しており、得られた研究成果のもとで、航空および空港産業に対する具体的な政策提言がされている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画は既存大手航空会社の競争戦略と低費用航空会社（LCC)に焦点を当てており、空港の行動については、分析の視野から捨象していた。研究が進むにつれて、航空ネットワークにおけるハブ空港の混雑問題、複数の空港主体の料金設定、空港の民営化なども重要な課題として認識するようになり、空港主体の行動も分析に取り入れることができたためである。
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| Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画を政策的な意義のある方向に拡張して、研究課題をさらに発展させていく。具体的には、国際航空ネットワークにおけるハブ空港の混雑問題、複数の空港主体の料金設定、空港滑走路等の設備投資などを課題に取り入れて、研究を進めていく。
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| Causes of Carryover |
平成26年度において、年度の後半（9月）より長期の在外研究が始まったため、当初予定していた国際学会に参加しなかったこと、また研究補助者による作業時間の短縮があったため。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の研究計画を拡張して、（１）世界中の主要な国際ハブ空港における空港使用料金設定の特徴とその徴収方法、（２）主要な国際ハブ空港の滑走路（発着枠）拡張の現状、（３）主要ハブ空港の商業施設の投資・運営や民営化の手法と進捗状況、などに関連するデータを収集するために、データベースの利用にかかわる費用として使用する。それらのデータを入力・整理するために、作業補助者1名、6時間×15日程度の補助作業を行う予定である。
また、論文を作成する際に、図表の作成、数式の入力、参考文献の整理・入力など、作業補助者1名、８時間×２０日程度の補助作業を行う予定である。それらの人件費として支出する。また、研究成果を国内外の研究会・学会で発表する際の旅費・宿泊費に使用する。研究の最終段階において、成果の一部を国際学術専門誌に投稿する際に、英文の校正や論文の投稿に必要な経費として支出する計画である。
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