2014 Fiscal Year Annual Research Report
市場融合環境におけるインフラ施設の整備・共同利用に対する公的介入と競争の研究
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24530285
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
水野 敬三 関西学院大学, 商学部, 教授 (40229703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松島 法明 大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (80334879)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | インフラ整備 / 接続料金規制 / バイパス / 投資誘因 / 参入阻止 / ブロードバンド |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は,昨年度から継続していた「市場構造に関する公的介入がインフラ施設の整備と共同利用に与える影響」に関する2つの論文を掲載ならびに発展させることができた. 第一の論文"Overusing a bypass under cost-based access regulation: underinvestment with spillovers"は昨年度の"Overusing bypass under asymmetric access regulation: the effect of strategic investment"を改訂したものである.学術雑誌レフェリーの要求に従って改訂したことで,分析結果と既存研究との関係が明確になり,学術雑誌掲載に至った. 第二の論文"Competition for access provision: infrastructure upgrades with spillovers"については,接続スピルオーバーがインフラ投資誘因に及ぼす「接続利潤効果」と「ただ乗り効果」が接続規制環境と自由競争環境で如何に異なるかを明確にさせることができた.その結果,論文の主張が明確になり,政策的含意の高い論文に仕上げることができた.現在,国際審査制学術雑誌に投稿中である. また「財政面の資金制約のもとでのインフラ整備と資金調達問題」と「双方向接続と一方向接続の融合環境におけるインフラ整備」の2研究課題については既存研究の展望と整理の段階および理論モデルの模索段階が続いている.しかし,これらの研究は継続して行っていく.
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Research Products
(4 results)