2013 Fiscal Year Research-status Report
ネットワークインフラ整備の制度と構造分離に関する分析
Project/Area Number |
24530286
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
浦西 秀司 大阪市立大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (80362820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水谷 文俊 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60263365)
中山 徳良 名古屋市立大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (90278854)
田中 智泰 近畿大学, 経営学部, 准教授 (20511182)
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Keywords | ネットワーク産業 / インフラ / 維持管理 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ネットワークインフラの整備と維持管理に関する諸問題について、制度、理論、実証といった複数アプローチからの分析を行うことである。このような問題は、鉄道や水道、電力、都市ガスといったネットワーク産業を対象とした構造分離をともなう競争政策の導入に際しての重要な検討課題である。本研究の分析結果に基づき得られる知見は、今後のわが国のネットワーク産業において競争政策の導入または拡大を検討する際、ネットワークインフラを「誰が整備・維持管理するのか」や、「どのようなルールに従って費用分担するのか」といった課題について、持続可能な制度設計に有用な情報を提供するものであると思われる。 本年度は、文献調査や初期分析において設定した検討すべき項目の分析を行う。すなわち、ネットワーク産業への上下分離導入に関する諸問題について、制度、理論、実証の各アプローチからの分析を行う。また、分析にあたっては、主として我々がこれまで郵便や鉄道、高速道路などを対象に行ってきた実証分析手法を用いるが、それ以外にも制度分析や経済モデルを用いた理論分析などを取り入れることも検討している。現在可能と考えているのは、Mizutani and Uranishi (2008)で用いた確率フロンティア関数や、Mizutani and Uranishi(2010)で用いている計測手法を用い、電力産業などのネットワーク産業における上下分離が費用構造に与える影響の分析を行うことである。また、Mizutani and Uranishi (2003)で行っている要因分解手法を用い、事業者の生産性に与える影響について分析することも考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
鉄道の上下分離政策については、水谷および浦西がMizutani and Uranishi(2013)をもとに、モデルの精緻化を行い、新たな分析を追加した論文を作成中である。 また、電力改革については、田中が2000年代の欧文文献を中心に電力改革の効果に関する文献の調査結果をワーキングペーパーとしてまとめている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、本研究課題の最終年度であるため、これまでに収集したデータをもとに新たな分析を行うとともに、これまでの分析や文献調査によって得られた知見を取りまとめ、研究論文または学会報告として研究成果を公表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究代表者である浦西について、本年度より福山平成大学から大阪市立大学へと所属変更があり、研究打ち合わせのための出張費用が当初計画よりも少なく済んだため。 平成26年度は、本研究課題の最終年度であるため、学会参加および資料収集のための出張旅費として使用するとともに、分析に必要な文献やデータ等を購入するための費用に充てる。
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Research Products
(6 results)