2014 Fiscal Year Annual Research Report
寄付のインセンティブと被助成団体の特性に関する実証分析
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24530315
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
羽田 尚子 中央大学, 商学部, 准教授 (80384022)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | two-stage DEA |
Outline of Annual Research Achievements |
政策の有用性を判断するエビデンスの提示を目的として,非営利団体のミクロパネルデータによる定量分析を行った.非営利団体の活動を「募金活動」と「サービス提供活動」の二側面から構成されているものと考え,これを考慮した2段階のDEAモデルを提案した.DEAのインプットとアウトプットを細分化し,活動の入出力を考慮したDEA分析を行うことで,効率的な団体への助成が行われているのかを明示することが研究の目的である. 本年度は,以下を行った: 1)平成24-5年度に作成したパイロット分析用データベースの拡張に注力し,追加なデータを入力した. 2)その中から候補となる変数を選定し,先行文献と照らし合わせるなどして変数の妥当性を確認した.非営利団体の会計手法に関する文献調査を主に行った. 3)2段階DEAモデルにより,募金力、サービス提供能力において相対的に優れた団体を調べた. 4)階層フロンティア分析を行い,団体の類型化を行った.フロンティアの上昇・下降の推進に責任があった団体を見出した.
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