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2013 Fiscal Year Research-status Report

オフショアリングと日本の賃金構造

Research Project

Project/Area Number 24530324
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

横田 一彦  早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40390819)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 浦田 秀次郎  早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (10185085)
Keywords経済政策 / 賃金格差 / オフショアリング
Research Abstract

企業のオフショアリングが日本の賃金格差の拡大に影響を与えたか、与えたとすればどの程度かを明らかにすることが本研究の目的である。日本ではオフショアリングの影響がしばしば産業空洞化と結びついて議論された結果,産業の雇用喪失が大きな論点とされ、賃金格差にまで議論が及ばなかった。本研究では日経NEEDS-FAME、Financial Quest、Astra Manager等のデータ・ベースを活用し、できるだけ詳細な産業別、企業規模別の主要データを採用する。現在,経済産業省『海外事業活動基本調査』、『海外事業活動動向調査』データ、東洋経済新報社『海外進出企業総覧』と合わせ、オフショアリングの企業規模別、職種別の主要なデータを収集中である。
しかしながら望ましい賃金データが存在しないことが明らかになったので,CSR企業総覧データ・ベースから平均年間給与総額を従業員数で割ることによって代替する予定である。ただしこのデータはPDFファイル形式でしか入手できないので,現在のところ収集・整理に時間がかかっている。
2013年度もこの方向で研究を進めてきたが,賃金データの入手がかなり困難であったため,むしろ理論研究に時間を使用した。理論研究ではオフショアリングが生じた場合,貿易にどのような変化が生じるかを検討している。貿易の拡大には主に2つの要因がある。一つはそれまで貿易していなかった財の取引が生じる効果と以前から取引されていた財の数量が増える効果である。そこで本研究ではこの2つの貿易の変化とオフショアリングの影響を考慮するモデルを考えた。
今年度はこの理論モデルを完成させ,国内外の会議で発表し,コメントを得る予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

しかし,データの入手に若干の困難が生じている

Strategy for Future Research Activity

2014年度前半は理論研究に集中し,理論論文の完成を目指す

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

海外学会発表のための予算と数学ソフト(Mathematica最新版)の購入を計上していたが,授業との関係で学会での発表を断念し,また数学ソフトは大学購入のmulti-agent版を導入できたため。
海外現地調査,国内外学会発表旅費および経費,プリンターおよび備品

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Who Gains From Foreign Direct Investment-Induced Technology Spillovers? Horizontal and Vertical Linkages2013

    • Author(s)
      Akinori Tomohara and Kazuhiko Yokota
    • Journal Title

      Australian Economic Review

      Volume: 46 Pages: 312, 324

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2015-05-28  

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