2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24530365
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nishogakusha University |
Principal Investigator |
田端 克至 二松學舍大學, 国際政治経済学部, 教授 (40277702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 有一郎 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (30245162)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 不動産 / 地価 / 動学的一般均衡 / 証券化 / アジア / 金融 |
Research Abstract |
本年度は、日本の地価形成が、金融ファクターによってどのような影響を受けているか。 この研究を中心に、研究成果を発表した。研究成果は、川口・田端共著の「不動産エコノミックス」にまとめて、公表した。さらに、内外の研究者を招いて、早稲田大学ファイナンス研究科主催の研究会を開催し、その中で、モデル分析による日本の地価形成について報告している。また、本研究は国土交通省での審議会でも発表し、日本の国土開発・地価政策をめぐる基本的研究として評価された。 現在、本研究は、動学的一般均衡モデルに加えて、状態空間と制御理論を用いた新たなモデル構築手法の開発に比重をおいた研究段階に入っている。 本研究のアプローチは独創的である一方、どの程度、既存経済学に受けいれられるのか、検証する必要がある。そうした検証段階に入っている。 さらに、本研究は、アジア諸国との不動産取引の連動性を組み込んだ内容にも踏み込んでいる。具体的には、中国、フィリピンなどアジア諸国の不動産取引と経済発展との関連性を研究している。昨年度3月には、北京大学で研究成果の発表を行った。さらに、フィリピンでは、経済の活性化と不動産取引、国際金融取引の関連性を調査し、その研究の一部をフィリッピン中央銀行との研究会で報告している。 また、台湾などアジアでの比較的先進的な不動産取引を確立している地域で、実態調査を実施した。この成果は、アジア地域の不動産取引に関する研究として、現在、出版予定の英語書籍に組み込むことになっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、おおむね順調に推移している。特に、本研究成果は、日本語での出版も行われた。さらに、本年度は、外国語での書籍の出版も予定しており、順調に原稿の準備が進んでいる。 2人の研究体制は、概ね、順調に進んでいる。週1回ペースでの勉強会も開催している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、その成果の一部をアジア不動産学会で公表する。さらに、研究を発展させ、国際ジャーナルへの投稿、外国語書籍での出版を予定している。 研究の推進策として、(1)海外等を含む、学会での発表、(2)先端的モデル研究を不動産に応用したモデル開発、(3)アジア地域でのフィールドワーク、の三つをもとに進める予定である。 特に、海外での発表、論文の公開は当該研究者が協力して行いたいと思っている。研究者は、週1回のペースで会合を重ねており、今後も継続して研究する体制を確保したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度に予定していた欧州出張が、平成25年度に変更になったため、次年度分の使用に充当したい。 また、平成25年度の研究費の使用計画としては、まず、引き続きデータベースを利用して、アジア地域の不動産取引モデルの開発を継続する。不動産価格は、単調な線形のモデルでは充分説明しにくい部分がある。この点については、全く新しい手法を開発して、研究にあたっている。具体的には状態空間モデルと制御理論を大胆に取り入れて、地価形成のメカニズム解明と政策インプリケーションの抽出を行う予定である。 ただ、経済学の視点からすると、技術論に偏重した面が出てきている。また、分析手法としても必ずしも経済学のコンセンサスが得られてはいない。この辺を確認しながら、研究を進めなければならないという課題が残っている。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] 日本の地価形成2012
Author(s)
田端克至・川口有一郎
Organizer
ポストケインズ研究会(国際コンファレンス)
Place of Presentation
明治大学
Year and Date
20120910-20120911
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