2014 Fiscal Year Research-status Report
公表情報が証券市場における投資家の意思決定に与える影響-社会責任情報を中心に-
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24530380
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
三川 敦 福山大学, 経済学部, 教授 (60239283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚原 一郎義治(塚原一郎) 福山大学, 経済学部, 准教授 (80550996)
古市 雄一朗 大原大学院大学, 会計研究科, 准教授 (40551065)
久松 太郎 神戸大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (60550986)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ファイナンス / 証券市場 |
Outline of Annual Research Achievements |
8月に福山大学で,塚原・久松の研究打ち合わせ。公表情報として,企業の託児所の設置の有無を取り入れるかどうか検討(公表数が少なく,今回は見送ることとした)。9月に福山大学で三川・塚原・古市で研究打ち合わせ。12月の中四国商経学会での発表申し込みなどについて検討〔申し込むこととした)。11月に大原大学院大学で塚原・古市で研究打ち合わせ。その後,福山大学で三川・塚原・古市・久松で研究打ち合わせ。中四国商経学会での発表原稿のチェックなども行った。12月県立広島大学サテライトキャンパスひろしまでの中四国商経学会で研究発表(三川・塚原・古市が出席)。2月に大原大学院大学でディスクロージャー研究会を開催〔昨年度からの研究会をこの名称とすることとした)。三川・塚原・古市・久松の他関係する研究者にも参加してもらった。株価を企業価値として研究をすすめてきているが,株価以外のものを利用する研究の可能性などについて討論を行った。3月には福山大学でその第2回を,愛知学院大学で第3回を開催している。 これらとは別に神戸大学大学院の久松は、東京大学総括プロジェクト機構「プラチナ社会」総括寄付講座学術支援専門職員の中井美和氏による本研究についてのアドバイスに基づき、本研究の先行研究の整理を主に行った。 神戸大学大学院経済経営研究所の高槻泰郎准教授とともに江戸時代日本の投機家の行動やそれに関する思想について共同研究をおこなった。その成果の一部は、共同研究者の高槻氏により日本経済思想史学会第4回例会(2015年3月14日慶應義塾大学)において「近世日本における米市場観ー堂島米会所へのまなざしー」と題して発表され、久松も質疑応答に加わった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究分担者である古市が福山大学から大原大学院大学へ異動したことにより,若干の研究予定に遅れが生じたが,次の研究データ取得の遅れが大きな理由である。 研究データは,ブルームバーグに依存しているが,その端末の性能が経年によりブルームバーグのサポート外になってしまっていた。この状況が分かった11月時点では代替機種の目処がなく,3月などに予定をしていた学会発表への申し込みを諦めざるを得ないなど、研究、成果報告の計画などを大きく変更しなければならなくなった。その後,2月中に代替機種へ切り替えが完了する予定となり,来年度は問題なく使用出来ると考える。 現在までに,研究を完成させるのに必要な先行研究の整理,検討はすでに十分に行われており,結論を導くのに必要な一通りのデータ分析は,行っているが,研究期間中の成果報告で指摘された他の研究者からのサジェッションを基に研究の精度を高め最終的な成果報告を行う段階で上述のデータベースシステムの不具合が生じた。研究機関を1年間延長する事で当初の研究計画に示したように、成果報告で得られた知見を基に外部の研究者からの指摘を反映させて研究計画を完成する事が出来る十分な見通しが立っている。
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Strategy for Future Research Activity |
国外の分析が遅れていたので,日米欧の比較について分析を進める。また,研究会・ミーティングの名称を前年度に「ディスクロージャー研究会」と変更したが,引き続きこの研究会を開催し,研究打ち合わせ,成果報告を行う。今年度から研究分担者の塚原が福山大学から県立広島大学へ異動をしたので,東京,神戸,福山,広島などで研究会などを開催することになる。そして,その他の研究会でも成果報告を行い,ディスカッションペーパーを作成し,論文を投稿する。 これまでの成果報告で得た知見を分析のブラッシュップに役立てる事で最終的な研究成果の質を高める事を目指す。従来は,ノーマティブなアプローチから研究を進め,成果報告を行っていたが,それに加えてプラクティカルな視点からの議論が活発に行われるような形で研究会および学会報告等の成果報告を行うことを目指す。
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Causes of Carryover |
研究データは,ブルームバーグに依存しているが,その端末の性能が経年によりブルームバーグのサポート外になってしまっていた。そのため,データの更新などができず,研究打ち合わせ,研究会参加,研究会での成果報告などが予定通りできず,旅費などを残してしまう結果となった。すでに代替機種への切り替えは完了しているので,平成27年度は問題無く研究を進めることができる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は,平成26年度に予定していたことを引き続き行いたい。打ち合わせやセミナーだけではなく,研究集会などで成果報告を精力的に行いたいと思う。また,成果報告,あるいは打ち合わせで,携帯が便利になったタブレットとプロジェクターを使用する予定である。そして,本研究の内容をテーマにしたセミナーや研究集会を開催し,関係する分野で活躍をする研究者との情報交換なども図る。その際,科研費で講演なども依頼をしたいと考える。したがって,平成27年度の使用計画は以下の様になる。 物品:255,098円(タブレット,モバイルプロジェクター,アクセサリー,USBなど),旅費:450,000円(成果報告・研究打ち合わせ,招待講演)。計705,098円
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Research Products
(1 results)