2014 Fiscal Year Annual Research Report
フランス語圏の植民化・脱植民化-経済システムの危機と再編-
Project/Area Number |
24530384
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高井 哲彦 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (80312338)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 アフリカ / 国際情報交換 フランス / 経済史 / 経営史 / 商工会議所 / 国策企業 / 植民化 / 脱植民化 |
Outline of Annual Research Achievements |
■フランス語圏経済の植民化と脱植民化を研究する第3段階として、研究室全体で国内外の研究発表を行うとともに、アフリカ研究拠点作り・研究者育成に努めた。イスラム国テロおよびエボラ出欠熱のため北アフリカ・サハラ以南アフリカでの現地調査に代わり、アフリカとの研究者交流やフランスの国立図書館・国立海外文書館調査で補完した。 ■その結果、コンゴの国策銅山会社では、植民化・脱植民化期の生産誘導型の労働・安全管理の連続性・自律性、動乱期の市場誘導型の断絶性が確認できた。マダガスカル・アジアの商工会議所の商工会議所や国策会社で、植民期・脱植民期に生産・市場が断絶するのと対照的である。今回の分析では定説と異なり、政治的変化に関わらず経済経営の一定の自律性が強調されたが、内部資料による論理的転機の分析が必要である。 ■本研究組織は仏語圏研究者育成も担い、コンゴ人院生の博士論文、中国人・マダガスカル人院生の修士論文の執筆および学会発表を促し、ヨハネスブルグ大学教授を外部審査員に招き、雑誌論文投稿や博士号・修士号取得を実現した。また彼らの協力により、危険が伴うアフリカ経営史料収集を実現できた。 ■本研究組織はアフリカ経営史の研究拠点をも目指し、学界権威の世界経済史学会会長と密に連携し、Association of Business Historians(英国)に続き、Fourth European Congress on World and Global History(パリ)のパネルや日仏経営学会全国大会、Winter Symposium on African Business History等の学会を積極的に組織し、研究代表者・研究協力者も参加・報告した。その結果、大型のXVIIth World Economic History Congressでもアフリカ経営史パネルが決まった。
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Research Products
(23 results)
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[Presentation] African Business: Development and Organisation2015
Author(s)
Grietjie VERHOEF (President, International Economic History Association)
Organizer
Winter Symposium on African Business History & Socio-Economic History Society (Hokkaido Section)
Place of Presentation
Graduate School of Economics and Business Administration, Hokkaido University
Year and Date
2015-02-01
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