2012 Fiscal Year Research-status Report
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24530387
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Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Research Institution | Tohoku University |
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Principal Investigator |
猿渡 啓子 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (80178821)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | マレーシア多国籍企業 |
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| Research Abstract |
２４年度の目標は，①既存研究や会社内部資料などの基本情報の収集・入力・整理，②既存研究による企業解析の理解，③会社内部資料など一次資料から，企業における経営資源の蓄積の実態を把握することによって，既存研究による実態認識との違いを明らかにし，本研究の問題設定を精緻化することであったが，目標どおり実施できたのは，①と②である。③は，最近の経営学分野の研究結果や会社内部資料上の情報との間における，企業の人的資源の性質，資金的資源の性質および内部制度上の違いを徹底的に調べ，この間の時期の変化の実態把握に努めることであったが，収集できた内部資料の情報量が想定したより少なかったため，実態把握は容易ではなく，目標に達しなかった。③は次年度の課題として残された。まず，本研究の着想の契機となったマレーシア人研究者による経営学分野における既存研究を読み込むことで，既存研究による企業実態把握を整理し，既存研究による企業解析の理解に努めた。この作業によって，最近の経営学分野の研究成果は，マレーシア国内における経営資源の蓄積を前提としていることを確認でき，本プロジェクトの問題設定が妥当であると理解できた。また，アジアの多国籍企業が台頭する背景に関する最近の研究成果をサーベイしたところ，先進国多国籍企業の東南アジアへの直接投資の増加と，アジア多国籍企業の台頭がほぼ同時期にみられたとされる。この現象の同時性の事実を踏まえ，植民地時代に形成された制度的条件や企業管理の手法が，いつ，どのような要因の影響によって，どのようなプロセスを経て現代的な管理および企業戦略へと進化するのかの解明を次年度の課題としたい。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
既存研究や会社内部資料などの基本情報の収集・入力・整理，既存研究による企業解析の理解という目標は達成できたが，会社内部資料など一次資料から，企業における経営資源の蓄積の実態を把握することによって，既存研究による実態認識との違いを明らかにし，本研究の問題設定を精緻化するというところまでの目標達成まではいかなかった。この目標達成が難しかった理由は，24年度に収集できた内部資料に所収されていた情報内容が想定したより少なかったことである。この経験を踏まえ、平成25年度には，別の多国籍企業をターゲットとし、当初設定した問題を解明できる情報をより多く含んだ内部資料の探索・収集に努め、マレーシアの多国籍企業における経営資源の蓄積の過程の背景および経営資源蓄積の実態を把握したい。
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| Strategy for Future Research Activity |
25年度の目標は，24年度に収集した企業とは別の多国籍企業の企業内部資料の収集に努力し，より多くの量の内部資料を収集し，設定した問題を解明するために必要な情報をより多く含んだ内部資料の収集に努め、企業における経営資源の蓄積の実態を把握したい。また，マレーシアの代表的多国籍企業における人的資源の性質変化，資金的資源の性質および企業内部の制度の経年的変化を明らかにしたい。25年度には前年度から継続して資料・情報を収集し，集めた情報から，マレーシアの代表的な多国籍企業の人的資源の性質，資金的資源の性質，および内部制度など経営資源の蓄積実態を掴み取り，本研究全体の中の小論点に結びつく事実関係を発見し，事実関係を解析し，本研究の中間成果をまとめることを目標とする。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
国際経営およびグローバル企業経営関連書籍40冊x1万円＝40万円,マレーシア関連書籍10冊x1万円＝10万円（書籍の合計50万円）。資料収集のための旅費（国内10万＋海外30万＝合計40万円）。人件費（資料整理）（5ヶ月×3万円/月＝合計15万円）。複写費15万円。
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