2014 Fiscal Year Research-status Report
中国の新興市場における公開価格の過小値付けの要因に関する研究
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24530441
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
船岡 健太 九州産業大学, 商学部, 准教授 (30615357)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 新規株式公開 / アンダープライシング / 機関投資家 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、主に中国の創業板市場の公開情報から作成したデータを用い,異なる属性の機関投資家に対するアロケーションと新規公開株式の過小値付けの関係について分析を実施した。 結果については、他のセクターに比べて,証券会社の多くが新規公開企業に関する私的情報を持っていることが明らかとなった。また、機関投資家の入札行動を考慮した分析では、証券会社,ファイナンス会社および、信託投資会社の一部が私的情報を利用し新規株式公開を通じて利益を上げている事が示唆された。さらに、QFIIに代表される外国人投資家は、中国の株式市場において情報劣位である可能性も確認された。 現在、上記の論文について、査読付き雑誌への投稿の準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の研究においても、新たに作成したデータセットを用いることにより、中国の創業板市場における過小値付けの要因に関するエビデンスを発見しており、研究は順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、主に創業板市場における投資家のセンチメントが新規公開株式の過小値付けに与える影響に関する分析を実施する予定である。
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