2013 Fiscal Year Research-status Report
女性中堅社員の幹部への育成を支援する組織マネジメントシステムについての研究
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24530488
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
高田 朝子 法政大学, イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (10349194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
恩蔵 三穂 高千穂大学, 商学部, 教授 (10287956)
横田 絵理 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (20277700)
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Keywords | 女性管理職 / キャリア / マネジメント / 女性総合職 / ネットワーク / 上司 / 効力感 |
Research Abstract |
本年度は各方面の調査に時間を要した。当初の予定通り、厚生労働省男女共同参画促進企業の認定を受けている企業を中心に、当事者である女性社員、並びにトップ(社長、もしくは人事部長)のヒアリングを行った。岡野建設、株式会社ヨネダ、京都大学に対して聞き取り調査を行った。同時に、福岡県男女共同参画センター、西日本新聞にも聞き取り調査を行った。 又、女性の海外進出についての調査を行うためにアメリカ、シカゴを中心に出張し企業から派遣されている女性社員についての実情を調査した。その結果、依然として、女性が米国に幹部候補生のトレーニングとして派遣されてくることは極めて少ないという当初の予想から反した実態を掴むことが出来た。特にJETRO,米国日本生命、東京海上日動、日本経済新聞の各社へのインタビューでは、より詳細なデータと、現実的なケースの多くを手に入れることができ非常に有意義だった。その後、JETROからの紹介で、米国で起業をした女性、ならびに弁護士事務所のパートナーまで上り詰めた女性へのインタビューも行った。彼女達のキャリアを聞くことで何故、日本企業で管理職になるという意思決定をせず海外に活路を見いだしのかという実態をアウトサイダーの立場から調査することで、様々な視座を得ることができ実に有意義な調査であった。 2013年度は実態把握と、仮説検証のためのデータ収集に力をいれ、大きな収穫を得ることが出来た。又、実績面でも、査読付き論文を経営行動科学誌に上梓することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定であった、大企業への調査は当初の計画よりも遅れ気味であるが、補ってあまりある中堅規模企業の調査をすることが出来た。これは大きな収穫であった。 大企業の調査については今年度追加的に行いたいと思う。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、本年度は今までの調査をまとめ、投稿することに全力を方向ける。 又、遅れ気味の大企業への調査も、東京地区を中心に行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究分担者が出張に参加することが出来ず、その分の費用が余ってしまった、 今年度の調査旅費に充当する。
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Research Products
(1 results)