2014 Fiscal Year Annual Research Report
日本製造業におけるサプライヤー・システムの国際比較研究
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24530490
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
青木 克生 明治大学, 経営学部, 准教授 (20318893)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | サプライチェーン・マネジメント / 発展途上国 / 自動車産業 / 系列 / 改善活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度は,インドでの実態調査,日本国内での実態調査,3回にわたる国際学会での報告という点において大きな成果を残すことができた。以下順に成果を報告していく。 インド調査は,2014年9月1日から9月5日の1週間に渡って展開された。まずはバンガロール市周辺において,トヨタとその関連企業を調査し,それからプネを訪問した。プネでは,タタ関連企業やACMA-ATCなどを訪問し,それからインドの首都であるデリーを訪問した。デリーでは,インド自動車産業の全体像を理解すべく,インド自動車工業会,NMCC,ACMAヘッドオフィス,CIIなどを訪問した。合計9の自動車関連組織を訪問することで,途上国自動車産業におけるサプライチェーン・マネジメントに関する理解を深めることが可能となった。 国内調査としては,5-6月において自動車・同部品企業9社を訪問した。本調査では,OEM,1次サプライヤー,2次サプライヤーとサプライチェーン横断的にサンプル企業を選別し,そこから海外展開と人材開発について平均2時間にわたるインタビュー調査を展開した。ここからOEMや大手1次サプライヤーは海外研修や海外ビジネススクールと提携したグローバル・タレントマネジメントを積極的に活用している一方,中小2次サプライヤーにおいては,海外展開と人材開発について資源やノウハウの不足といった大きな解決すべき問題があることが確認できた。 研究成果発表としては,まずEGOS,AoMなど3つの国際学会で研究報告を実施した。また論文としては,国内調査の結果をまとめた論文を明治大学の『経営論集』で発表したほか,国際ジャーナルInternational Journal of Production Economicsからサプライチェーン・マネジメントの日独比較研究の成果が出版された。
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Research Products
(5 results)