2013 Fiscal Year Research-status Report
現場からサービスを創新するコミュニケーション手法の開発と汎用化・体系化の研究
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24530491
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
阪井 和男 明治大学, 法学部, 教授 (50225752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗山 健 明治大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (90599565)
内藤 隆 明治大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (50600946)
尾上 正幸 明治大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (90599573)
小林 広尚 明治大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00600941)
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Keywords | ワークショップ / 収束発散思考 / 談話分析 / リバーサル理論 / 交流分析 / ワールドカフェ / 結晶化 / イノベーションサイクル |
Research Abstract |
営利・非営利のサービス提供組織における価値創造の源泉であるサービス現場からサービスを創新(イノベーション)するためのワークショップ型会議手法として提案している「交流制約法」の実証実験を昨年に引き続き実施した(計4回)。 本年度の実証実験では、昨年得た知見をもとに、方法論の精緻化に取り組み、映像データの分析等を実施した。その結果、交流制約法に起きた創発を表出化し、集団でそれを共有するための手法として「結晶化ワールドカフェ」を開発した。さらに、これらを統合化した手法を複数の外部団体の会議場面への適応等を実施した。取得したデータの分析をつうじて、創発に至るプロセスを演繹・帰納・アブダクションの3要素から成る遷移図で可視化する手法を開発し、イノベーションサイクルの分析およびモデル化した。 これらの成果により、次年度(最終年度)の研究成果取りまとめにむけた方向づけがなされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の研究実施計画で立案していた内容にほぼ沿って実証実験・検証作業を通年で実施し、方法論の理論的な土台を築くための知見を取得することができた。今後、平成26年度の研究実施計画を進めていく上で支障はない。
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Strategy for Future Research Activity |
研究成果の取りまとめにむけて、前年度、本年度に実証実験を重ね、精緻化した「交流制約法」の実験データをより詳細に分析・統合するとともに、統合モデルを用いた実証実験を実施し、理論化する。さらに、開発した方法論のサービス現場への導入を今後促進するため、研究成果の外部への発信の仕組みをつくる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
見込んでいた人件費の一部が、研究進捗の前後により本年度発生しなかったことによる。 当該金額は、次年度の研究成果取りまとめにおける研究補助者の人件費およびシンポジウム開催費として使用する。
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Research Products
(11 results)