2014 Fiscal Year Annual Research Report
新興国における部品・材料企業の戦略・組織に関する調査・研究
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24530498
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Research Institution | Musashi University |
Principal Investigator |
伊藤 誠悟 武蔵大学, 経済学部, 准教授 (80612275)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 自動車部品 / 調達現地化 / 国際開発分業 / 新興国調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自動車部品の生産・流通システムの変化と、その変化に伴う部品・材料の開発プロセスへの影響を明らかにすることを狙ったものである。 本年度は収集・整理していた自動車部品の生産・流通実態の経時的なデータベースを完成させた。このデータベースは、自動車部品46製品を対象に部品メーカーの自動車会社への納入先数と、自動車会社の部品メーカーからの調達先数を時系列(1987年-2014年)に集計したものである。この集計期間には日産自動車の部品調達戦略の見直しや、リーマショックによる自動車販売環境の変化、急激な円高の進展などの部品メーカーの事業環境が大きく変化している。そのため、部品メーカーの対応をマクロ的に理解するための格好の材料である。分析の結果、国内の部品生産・流通に関しては取引量の変化は確認できたが、予想に反し販売先数と調達先数に劇的な変化は確認されなかった。 加えて、1次サプライヤーの事業環境観やグローバル化への対応に関するアンケートを参画している研究会で実施した。そのアンケートを集計し分析した結果、グローバル化への対応に積極的な部品メーカー(1次サプライヤー)であっても、部材の現地調達化が狙い通りにで進捗している企業は少数であることがわかった。 さらに、研究成果をまとめるための追加の海外調査を実施した。具体的には、先進的な事例の研究として、日本の大手部品メーカーの上海のテクニカルセンターを視察し、現地の経営者へのインタビュー調査を行なった。 対外発信としては、これまでの成果を論文として掲載した他、学会での発表を行なった。また、本年度は最終年度であるため、2015年3月にサプライヤーシステム研究会で研究成果のまとめを報告し、自動車産業研究の専門家と意見交換を実施した。
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Research Products
(3 results)