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2015 Fiscal Year Annual Research Report

イノベーションに関わる個人・組織・地域の層的ネットワークの研究

Research Project

Project/Area Number 24530506
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

井上 寛康  兵庫県立大学, シミュレーション学研究科, 准教授 (60418499)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 齊藤 有希子 (梅野有希子)  独立行政法人経済産業研究所, 研究グループ, 研究員 (50543815)
中島 賢太郎  東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (60507698)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywords馴化 / 知的生産 / 特許 / ネットワーク
Outline of Annual Research Achievements

発明者によるチームが繰り返しプロジェクトを行う際のパフォーマンスについて分析した.そのような繰り返しには2つの矛盾する側面がある.1つはチームの連携が成熟していくこと.もう1つは馴化による成果の質の低下である.両方は相矛盾するため,発明者のチームはジレンマを持っているといえる.今までジレンマについて定量的に測った研究はない.
我々はこの矛盾する側面について日本とアメリカの特許を用いて分析を行った.1つの予想としては,より良い特許を出した発明者のチームはより多くの繰り返しを行うことを考えた.さらに,繰り返しは特許の質を下げるであろうと予測した.3つ目の予想は,馴化によって質の低い特許を出すチームから,新しいチームに移ることはより高い質の特許を生み出すことになるということである.我々はこれらの予想がすべて正しいことをデータにより示した.
ここで示した方法は一般性があるため,特許や発明者のチームだけでなく幅広く適用可能な方法であると考える.たとえば,本研究同様にチームの連携の醸成に関する研究として,アメリカでの無人爆撃機における心理学的な実験に関するものがある.日本の経済を支えている製造業においても,他の国に比べて組織的な働きが繰り返し指摘されているため,製造におけるチームのダイナミクスについて同様の分析を行うことは有力な応用先である.
さらに我々は馴化を防ぐ方法として,チームのメンバーが代わる効果や,新しい技術に取り組む際の質に与える変化を調べた.いずれも馴化を防ぐ効果があることが発見された.

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results,  Acknowledgement Compliant: 1 results)

  • [Journal Article] Evidence for a Creative Dilemma Posed by Repeated Collaborations2015

    • Author(s)
      Hiroyasu Inoue
    • Journal Title

      PLOS ONE

      Volume: 10 Pages: e0137418

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0137418

    • Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant

URL: 

Published: 2017-01-06  

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