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2013 Fiscal Year Research-status Report

両利き能力の実証研究:研究開発コンテストにおける知識プロセスの解明

Research Project

Project/Area Number 24530511
Research InstitutionKwansei Gakuin University

Principal Investigator

岡村 浩一郎  関西学院大学, 商学部, 准教授 (80580349)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 馬場 靖憲  東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (80238229)
Keywordsイノベーション
Research Abstract

戦略論において近年、関心が高まっている「両利き能力」は、成長しつつある産業でとくに必要とされるものであるが、成長しつつある産業の範囲の定義の問題等ゆえ、知識の創出・伝播から活用に至る一連のプロセスの解明に向けた試みは限られている。一方、研究者が互いに競争する研究開発コンテストは、継続してコンテストに参加している研究者に加え、新規参入や退出がある等、企業が競争する市場と共通点を持つと考えられる。それゆえ、毎年、開催規模が拡大しつつあるコンテストは、成長しつつある産業に相当すると考えられる。
本研究は、コンテストを「両利き能力」の実証研究の場として活用するものであるが、平成25年度は研究推進上の必要性から研究のベースとしているデータベースを変更し、データの再収集・整備を進める一方で、コンテストを通した知識伝播・スピルオーバー効果について分析を進めた。その結果例えば、自分自身はコンテストに参加していないもののコンテスト参加研究者と共著論文を執筆している研究者の知識伝播・スピルオーバー効果が大きいことが明らかになった。検証結果については、情報収集も兼ね海外の学術集会参加に向け報告すると共に、コンテストに参加・運営している研究者を対象とした情報収集も兼ね、コンテスト参加者の学会ワークショップで紹介した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

データ整備・更新について、平成25年度に入り、関連分野の研究者との討議も踏まえつつ研究を進めていく上で問題となったデータ面の課題に対応するべく改めて情報量や検索性等を比較検討し、トムソン・ロイター社の書誌情報データベースWeb of Science からエルセビア・ビー・ブイ社のScopusにデータベースを変更した。そのため改めてデータを収集・整備する必要が生じ、その結果、予定よりやや遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

データ整備・更新の遅れについては、速やかにデータ整備・更新を完了させるべく、作業を進めていく。解析については、整備・更新を終えたデータを用いて平成25年度の検証結果を再確認するとともに、コンテストにおける知識の創出・伝播、及び活用プロセスの実証分析を進め、学会報告及び学術論文としてとりまとめに入る。インタビュー調査については、引き続き、ロボット研究者を対象に行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本研究課題とは別に本年度、学内競争的研究費・申請書が採択された。両研究課題では共通してエルセビア・ビー・ブイ社の提供する書誌情報データベースScopusを使用することを予定していたため、データベースへのアクセス費用についても両研究課題の間で分担して負担する形式で、それぞれ予算を計上した。その上でScopusの契約に必要な手続きを進めたが、負担割合に対応する形で両研究課題それぞれについて、データベース使用契約書を準備することは難しい旨、エルセビア・ビー・ブイ社から伝えられた。そこで本学担当部門と相談し、データベースへのアクセス費用を全額、学内競争的研究費で支出することとした。その結果、本研究課題におけるデータベース・アクセス費用の支出がなくなり、結果として本年度の支出が大幅に減少した。
引き続き次年度もデータベースScopusを使用する予定である。本年度未使用額は次年度経費と合わせ、データベースへのアクセス費用等に充当する。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] An Analysis of the Production and Transfer of Knowledge through R&D Contest2013

    • Author(s)
      Koichiro Okamura
    • Organizer
      The 2013 Technology Transfer Society Annual Conference
    • Place of Presentation
      Bergamo, Italy
    • Year and Date
      20131108-20131108
  • [Presentation] An Exploratory Analysis of the Direct and Spillover Effects of R&D Contest on Research Activities2013

    • Author(s)
      Koichiro Okamura
    • Organizer
      The 5th Biennial Atlanta Conference on Science and Innovation Policy
    • Place of Presentation
      Atlanta, GA, USA
    • Year and Date
      20130928-20130928
  • [Presentation] The Impacts of R&D Contest on Research Activities: An analysis of RoboCup2013

    • Author(s)
      Koichiro Okamura
    • Organizer
      第37回人工知能学会 AIチャレンジ研究会
    • Place of Presentation
      玉川大学 (東京)
    • Year and Date
      20130505-20130505

URL: 

Published: 2015-05-28  

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