2015 Fiscal Year Annual Research Report
ユーザー創造製品の複合的市場効果に関する理論的・実証的研究
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24530535
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
西川 英彦 法政大学, 経営学部, 教授 (10411208)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | マーケティング / ユーザー・イノベーション / クラウドソーシング / 共創 / 自然実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の本年度は、当初の研究実施計画どおり、(1)本研究成果のまとめとして、査読付き国際ジャーナルへの論文投稿と、より研究成果を発展させるために当初計画にはない追加研究として、(2)新たなカテゴリーでの第2回自然実験の検討を併行して実施した。 (1)国際ジャーナル投稿については、昨年度まで蓄積してきた先行研究の整理および、第1回自然実験の分析・考察を通じて、論文投稿を行った。その結果、レフェリーより複数の重要な指摘をうけ、第1回自然実験のデータ分析の精緻化および、次で述べるように新たに複数回の実験を進めることとした。 (2)第2回自然実験の追加検討では、レフェリーの指摘や、関連学会Open and User Innovation Conference 2015(リスボン開催)での研究打ち合わせ等により、新たに次の3つの実験を計画・実施してきた。①まず、第1回自然実験のオンラインでの追試である。大規模サンプルに対して、自然実験同様のPOPをオンライン上でランダムに提示した上で購買意向を確認するという実験室実験を実施した。自由回答の選択理由をコーディングすることで、より精緻な分析を行った。②次に、第2回自然実験の計画・実施である。第1回の実験実施企業に協力を依頼し、同企業の店舗において新たなカテゴリーの自然実験(実際に販売)を実施することができた。③最後に、第2回の自然実験の追試である。平成28年5-6月にかけて、オンラインで実験室実験を実施する予定である。 これらの複数回の実験結果を分析し、その研究成果を整理した上で、修正した論文を提出し採択されることで、本研究の成果を国際的に公開していく計画である。
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