2013 Fiscal Year Research-status Report
「緩結合」ネットワーク分析と戦時統制経済下の会計制度
Project/Area Number |
24530559
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
清水 泰洋 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (80324903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 昌良 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70237832)
中村 恒彦 桃山学院大学, 経営学部, 准教授 (50368388)
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Keywords | 会計史 / 日本 / 持株会社 / 財務諸表準則 |
Research Abstract |
第2年度は,初年度,学会での発表を行ったNagoya Engine Factoryの論文について,その改訂作業を行うとともに,British Accounting Review誌に投稿した。数回のレフェリーとのやりとりの結果,最終的に,採択が決定された(2014年中に刊行予定)。 また,引き続きの研究として,第二次大戦直後の経済政策の中で,持株会社整理委員会によって持株会社指定を受けた財閥系の鉱山会社3社の会社分割協議における財務諸表と,GHQの出した"Instruction"の関係を論じた論文をワーキング・ペーパーとして出し,海外の学会において報告を行った。当該論文については,コメントを受けて修正中であり,これを近日中に完成校として専門誌に投稿する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定されていた学会での報告を終え,また,投稿していた論文について採択が決定したため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,分担者がそれぞれ担当する領域の追求を進める予定である。特に時代・場所については,引き続き,第一次世界大戦から第二次世界大戦直後までの日本を対象として,会計記録や財務諸表が,企業内の意思決定,そして企業外部との交渉において役割を果たした場面に注目し,ケースを積み重ねていくことを方針とする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度に報告を行った海外(スペイン)での発表について,当初は本課題の科学研究費より支弁する予定であったのが別予算による支出となったため,予算の使用に当初の予定と齟齬が生じた。 今年度,海外の研究者を招聘し,研究課題のさらなる推進を行う予定である。
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