2013 Fiscal Year Research-status Report
統一公会計基準設定に向けた国内・国際公会計基準の比較分析
Project/Area Number |
24530582
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大塚 宗春 早稲田大学, 商学学術院, 名誉教授 (60063749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川村 義則 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60247244)
福島 隆 明海大学, 不動産学部, 准教授 (80339671)
金子 良太 國學院大學, 経済学部, 教授 (80350411)
若林 利明 早稲田大学, 商学学術院, 助手 (80705666)
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Keywords | 公会計の統一的会計基準 / IPSAS / FASAB / GASB / 非営利法人会計 |
Research Abstract |
本年度は8回の研究会を行い、個々の研究成果に基づいて精力的に議論を重ねた。また、そのうち1回は、外部の実務家の講師を招聘し、現状を確認して討議を行った。そして研究成果を日本会計研究学会(中部大学)、および米国の学会において報告し、論文2編を公表することができた。 本年度の目的は、国内の政府および非営利法人の会計基準の間の相違、ならびに米国の公会計基準およびIPSAS(国際公会計基準)の間の相違の背後にある考え方を明らかにすることであった。そこで、研究会においては、第1に、国・地方自治体における有形固定資産の評価について、世代間の衡平性の観点から考察する、第2に、繰延資源流入や繰延資源流出など政府会計固有の処理の背後にある考え方を検討する、第3に、地方自治体において公会計情報がどの程度、どのような理由で利用されているかの実態を知る、そして第4に、米国のGASB(政府会計基準審議会)を訪問し、知見を得るなどの取り組みを行った。いずれも、目的を達成するために有効な手段であり、国内外の学会で報告を行うなど一定の研究成果を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は研究成果を日本会計研究学会(中部大学)、および米国の学会において報告し、論文2編を公表することができた。 また、本年度の目的は、国内の政府および非営利法人の会計基準の間の相違、ならびに米国の公会計基準およびIPSAS(国際公会計基準)の間の相違の背後にある考え方を明らかにすることであった。それに対して8回の研究会を行い、個々の研究成果に基づいて精力的に議論を重ねた。 昨年度に引き続き一定の成果をあげられていることと、来年度に向けて十分な議論を行うことができている点で本研究はおおむね順調に推移しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、3年間の研究の集大成として、国内外の学会で精力的に研究発表を行うとともに、政府会計について現状の分析と展望を考察した最終的な成果を取りまとめる。 取りまとめは、次の4つのパートに分けて行うことを予定している。第1に、我が国政府会計の現状分析、第2に、諸外国の政府会計(特に米国、英国、および国際公会計)の現状分析、第3に、政府会計固有の個別論点について、そして第4に、開示情報、基準設定のあり方、そして非営利会計と政府会計の統一化の可能性の観点から政府会計の今後の展望を考察していくことを検討している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
期間限定の割引運賃を利用したり、予定が確定した際には早めに航空券を予約するなどの工夫をしたことで、出張旅費を想定よりも廉価に抑えられため。 来年度は国際学会の報告を2度行うことが既に確定しているため、海外出張旅費として使用する予定である。また、最終的なとりまとめに向けて、図書やデータベースの更新の費用としても充当する予定である。
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Research Products
(5 results)