2014 Fiscal Year Annual Research Report
「近代化変圧器」としての開発援助~開発社会学の定立を目指して~
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24530611
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Research Institution | Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization |
Principal Investigator |
佐藤 寛 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 研究員 (50403613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 麻由子 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (00585416)
佐藤 裕 一橋大学, 学内共同利用施設等, その他 (40534988)
辰己 佳寿子 福岡大学, 経済学部, 教授 (80379924)
浜本 篤史 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 准教授 (80457928)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際開発 / 開発援助 / 貧困削減 / 社会開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研の最終年度にあたる26年度は、これまでの研究成果の発信とくに英語での発信を心がけた。また、これと並行した「開発社会学」定立のための準備作業として、国際開発学会内外での開発社会学の認知度向上に向けての努力を行った。 英語による研究成果の発信としては、研究分担者の辰己と佐野が、7月に横浜で開催された国際社会学会(ISA)で、それぞれ本科研に関連する報告を英語で行った。また、研究分担者の佐藤裕と研究代表者の佐藤寛は10月に英国で行われた英国開発学会(DSA)においてそれぞれ報告を行った(佐藤寛はコメンテーターとして研究成果を報告)。 開発社会学の定立と開発研究分野での認知度向上のための努力としては、主にふたつの活動を実施した。まず第一に、国際開発学会の分科会として「開発社会学部会」を設置し、従来「開発社会学」を名乗ることなく途上国の開発・発展問題に関連した調査研究を行ってきた社会学者、地域研究者を招いて研究成果の報告を受け、これらを開発社会学の知見の一部として取り込む努力を進めた。 第二に、初学者が開発社会学を学ぶ際の道しるべとしての「ブックガイド」が必要である、との問題意識から社会学分野を中心とした開発関連の基本文献の解題をとりまとめた「開発社会学を学ぶためのブックガイド」の執筆、編纂作業を行った(2015年夏に刊行予定)。 これらの活動を通して、日本における開発社会学の定立をめざすという本科研の所期の目的は一定程度果たすことが出来たと考えられる。
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Research Products
(12 results)