2014 Fiscal Year Annual Research Report
滞日ムスリムに関する住民意識の三地域比較調査研究と多文化政策再考
Project/Area Number |
24530669
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
店田 廣文 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20197502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡井 宏文 早稲田大学, 付置研究所, 助手 (10704843)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 滞日ムスリム / コミュニティ / 移民 / モスク / イスラーム |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の成果としては、2014年11月現在の滞日ムスリム・コミュニティの諸相について、これまでの10年近くにわたる調査の成果をもとに論文・著書を刊行したことがあげられる。滞日ムスリム人口は、2006年の6~7万人から2014年には12~13万人へと増加し、モスクの数も、2005年の43から、2014年末の80へと増加した。日本におけるムスリム・コミュニティの存在感はますます高まってきており、改めて滞日ムスリムの現状を把握する必要性が求められる状況がある。
近年も新たなモスクの開設は続いており、金沢モスクや沖縄モスクなどを現地で確認した。一方で、将来への課題に関する調査が必要であり、地方モスクでの次世代教育の現場の調査や、2009年から継続してきた全国モスク代表者会議(2015年1月開催の会議)では次世代の育成を課題として設定して、国内の動向を探る試みを行った。滞日ムスリムに関する新たな動向を把握するためにも、これまで2005年度から継続してきた一連の滞日ムスリム調査の成果を今一度、総合的に確認する必要性があった。そこで、本年度の最終段階までに、そうした作業を実施し、2014年度末までに成果を報告した次第である。
他に、従来から協力関係にあるマレーシアのマラヤ大学教員と協力して、マラヤ大学の大学院生および学部生である外国人留学生を対象として、イスラーム意識に関する調査も実施した。これについては、別予算で国際会議での発表を実施した。
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Research Products
(5 results)