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2014 Fiscal Year Annual Research Report

検閲と日本人

Research Project

Project/Area Number 24530671
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

山本 武利  早稲田大学, 政治経済学術院, 名誉教授 (30098412)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords検閲 / 宣伝 / メディア / コミュニケーション / 占領期
Outline of Annual Research Achievements

検閲研究はGHQ文書の米国立公文書での公開やプランゲ文庫の整理・公開とともに1970年代前半から進み出した。この中でGHQ文書とプランゲ検閲資料の双方を使った研究として画期的なのは江藤淳『閉された言語空間-占領軍の検閲と戦後日本』である。江藤は短期間の一部の検閲資料に依拠して、調査成果から結論を急ぎすぎた。「思想と文化の殲滅戦」はCCDよりも民間情報教育局(CIE)が長期戦略の下でプロパガンダ工作を実施していたことを見落していた。CCDが隠れたメディア検閲工作であるのに対し、CIEはメディアを表から指導する機関機関である。CIEは指導や情報提供を通じ、メディアのコンテンツをGHQの望む方向へ動かそうとした。検閲という観点から見ると、CCDは直接的、CIEは間接的であった。また日本人の世論操作や意識変革というプロパガンダ的視点から見れば、CCDは消極的(ネガティブ)、CIEは積極的(ポジティブ)な役割を演じた。日本の政治、社会やメディア全体をGHQが陰から間CCD接的に支配する作戦が浸透する中で、CIEはメディアや教育活動を派手に変革させる直接的な統治機関であったことを本研究で明らかにした。
GHQはCCDとCIEを使って巧みに日本人を統治した。郵便など通信やメディアの検閲で日本人の諜報活動を把握した。CCDの雇用者は日本人であったが、検閲の存在の公表を許さなかった。そうしながら、日本では新憲法で言論の自由が保証されているといった巧みな戦術・戦略を実行した。左翼メディアや少数の右翼メディアは巧妙な検閲体制に批判しが、多くのメディアは軍事裁判、発行禁止、没収、、パージ、用紙統制のしたがった。こうして日本人とメディアを使った日本のアメリカ化が促された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results,  Acknowledgement Compliant: 1 results)

  • [Journal Article] 日本の検閲2014

    • Author(s)
      山本武利
    • Journal Title

      Intelligence

      Volume: 14 Pages: 5-18

    • Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant

URL: 

Published: 2016-06-01  

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