2013 Fiscal Year Research-status Report
石炭産業終息期における炭鉱と地域社会:”最後のヤマ”のライフコース
Project/Area Number |
24530674
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
嶋崎 尚子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40216049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤口 恵一 大正大学, 人間学部, 教授 (50338597)
山本 薫子 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (70335777)
島西 智輝 香川大学, 経済学部, 准教授 (70434206)
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Keywords | 太平洋炭砿 / 石炭産業の終焉 / 離職者対策 / 再就職過程 / 釧路地域の動態 / 太平洋炭砿労働組合 / 採炭の機械化 |
Research Abstract |
本研究は、釧路太平洋炭砿の閉山(2002年)が炭鉱離職者ならびに産炭地釧路の地域社会におよぼした影響を、80余年にわたる太平洋炭砿企業体や組合、地域社会というメゾ水準のコンテクストと、国の石炭政策や経済状況等のマクロ水準のコンテクストに位置づけ多層的に“最後のヤマ”のライフコースとして明らかにすることを目的とする。具体的には4課題を設定していたが、平成25年度からは新たに2課題を追加し、資料収集、ヒアリングを行った。平成25年度は、5回の現地調査(5月、7月、8月、2月、3月)ならびに3回の研究会(7月、8月、12月)を行った。課題ごとの研究活動は以下のとおりである。 (1)太平洋炭砿閉山と離職者のキャリア再形成分析:①太平洋炭砿離職者調査「ヤマに生きた人調査」データベース構築(テキストデータ部分)、②離職者対策関連資料(市商業労政課、太平洋炭砿資料室、北海道炭鉱離職者雇用援護協会等)収集と整理、③離職者対策関係者ヒアリング(KCM関係者、ハローワーク関係者等)。(2)釧路地域の動態分析:釧路における産業・雇用状況と地域経済に関する資料収集と関係者ヒアリング(日本製紙、釧路市水産課等)。(3)太平洋炭砿の経営史分析:①太平洋炭砿労組結成時の文書資料の収集と整理、②労組元幹部へのヒアリング(再ヒアリング2件)、③太平洋炭砿長期存続要因に関する人事労務管理からの考察。(4)釧路コールマイン(KCM)再就職者の現状分析:KCMでの坑内研修、関係者ヒアリングならびに関係資料の収集。(5)太平洋炭砿での採炭の機械化過程分析:戦後における太平洋でのSD採炭の確立を中心とした機械化過程に関する文書資料収集と関係者ヒアリング。(6)釧路における石炭産業の衰退と子どもたち:中等教育、高等教育への進学に焦点をあてた戦後釧路の教育関係統計資料の整理と関係者ヒアリング。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
地元関係者の協力を得て、当初の計画以上の進展となっている。今年度は新たに2課題を設け、研究に着手した。来年度の展開が期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は引き続き6課題を進めていく。来年度末には、釧路市の支援により論文集刊行にむけた成果の取りまとめを予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度において、研究分担者の出張予定が変更されたため、前年度未使用額が発生した。今年度の当該分担者が出張する際に使用し、その半額を費消した。 次年度の当該分担者の出張において使用する予定である。
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Research Products
(3 results)